2022年5月23日のハイパー縁側@中津は、中津万博実行委員会を代表して花咲典之さんをゲストにお迎えしました!
テーマは、「中津万博 ~未来の中津を考えよう~」

2年ぶりのご登壇となる花咲会長。花咲さんは、中津地域活動協議会・中津社会福祉協議会・中津連合振興町会の会長に加え、今回開催される『中津万博』の実行委員長を務められています。5月29日(日)に、中津中央公園と中津福祉会館を中心に開催される『中津万博』。本日は関係者の方々も集結して下さっているので、皆さんに中津万博の内容やそこに込める想いなどをお聞きします。

まずは、『中津万博』のきっかけを花咲会長に教えて頂きました。コロナウイルスが蔓延し始めた2年ほど前から、地域のイベントは全て中止になってしまいました。社会状況をみて、今年くらいから何か出来るのではと感じていた花咲会長。今までは、詩吟や踊りの発表会の場として『中津文化祭』を行っていましたが、それには練習を要するので、開催時期を考えると難しい。

そこで、「面白くて楽しくてみんなが集まれるものだったら『万博』やん!『万博』やったら何でもできる!」と思いついたそう。区への予算申請まで時間がなかったので、慌てて企画書を提出し、とりあえず企画書が通ってから詳細は考え始めたと話します。「こんなに大々的になるとは思っていなかった」と、笑います。

歴史的観点からみても地域活動はその地域だけで行っていて、しかも企業が多く関わることはなかったそう。今回は、様々な企業の方々や他地域の方々にも参画して頂く事になりました。組織内の理解が得られない部分もあるので、色々とクリアしなければならない課題がすでにたくさんある、と花咲会長。

企業や他地域の方々への関わり方、お金のこと等々、丁寧に話をしていかないといけないと言います。しかし、「これは良いことだ」と断言します。今まで通りの事ではなく、初めて挑戦する中で浮上する課題に取り組むことが、未来に繋がっていく、と花咲会長は考えています。

“みんなで共創しよう”

中津のまちで完結するのではなく、共感する人々が集まって一緒に盛り上がり成長していく姿を描いている花咲会長。最終的には、梅田や豊崎の方まで、全部がぐるっと繋がればもっと面白くなる!と、壮大なビジョンをお持ちです。

その他の内容について、実際に『中津万博』に関わる方々が紹介して下さいました。「デイサービス アルモ」の中上さんは体力測定をして、高齢者の方が健康維持をできるようなアドバイスをされます。

訪問介護施設「やさしい手」の中西さんは、手話でふるさとの演奏や、ワークショップをする予定です。

本のトントンの松尾さんは、移動式ライブラリーを用意して下さり親子で絵本を読める空間を演出。

福田さんは、淀川区三津屋商店街から、やかんを投げてカーリングを楽しめる「ヤカーリング」を持ち込んで下さいます。他にも、防災の観点から焚き火体験をし、その焚き火でマルシェやウィンナーを焼いたりする体験コーナーも登場します。

さらには、中津中央公園の正面には、山田廣之信さんによる「ウエルカムオブジェ」がライブパフォーマンスで飾られます。

また、ハイパー縁側が行われている西田ビルのオーナーである西田工業の岩坂さんは、車両の面などから協力して下さり、当日はゲームの屋台のお手伝いも。

松下徽章の吉田さんはスタッフ缶バッチを寄贈して下さり、

元松下徽章の香月さんは、スタッフTシャツをご用意して下さいました。

そして、チラシのデザインをして下さったむっちゃんご夫婦(デザイナー:滝居 睦さん)。オレンジ色でポップにまとめられています。中津をひとつの惑星と捉え、中心に地域を見守る大樹である花咲会長の姿が。周りには、中津商店街や長屋、阪急電車、子どもたちや公園の緑が描かれ、中津からワクワクが広がるイメージだそう。

テーマカラーは、公園の緑の中でも映えるオレンジを選択。また、大阪・関西万博のロゴカラーが青と赤であり、それに加えて、「海」・「野山」・「光」という自然界のエレメントがオフィシャルカラーとしてあるそうです。そのうちの「光」のオレンジを選んだと言います。

中津万博全体のイベント運営監修を行ったコーディネーターの山田さんも、コロナ禍でみんなが疲弊している中で、ビタミン元気カラーのオレンジがいいと思ったと話します。

また、オレンジリボンは児童虐待防止のシンボルであり、オレンジサポーターは、認知症サポーターを表します。山田さんは、子どもからお年寄りまで、みんなを優しく包み込むことができる万博になれば、と想いを語って下さいました。そして、コロナ禍で薄れてしまった繋がりが、万博をきっかけに繋がっていってほしいと願います。

今後は、専門学校ESPのイベント学科の学生さんが関わってくれることも決定しており、坂本さんの主催する『中津サウンドエキスポ』とコラボしながら、音楽も絡めた『中津万博』が展開していきそうです!

「何も意味も分からず、突っ走ってきました」と花咲会長は笑います。しかし、その中で、様々な方にどんどん入ってきてもらい、今までにない新しい流れができてきている、と実感しています。“未来の中津を考えること”、それはつまり“今、何をしたらいいか考えること”だと花咲会長は言います。

中津地域は強い結束力があり、みんなで今を考え続けています。結束がありながらも、中津のウチソトという隔たりを作らず、柔軟な包容力をもつ魅力的な地域です。『中津万博』を通して、新しい地域の形や文化を発信していくことに期待したいです!

【花咲 典之】
中津万博実行委員会 委員長
中津地域活動協議会 会長 / 中津社会福祉協議会 会長 / 中津連合振興町会 会長
1952年 広島生まれ、今も生粋のカープファン。
船場での繊維営業にて人のいろはを学び、電気工事業、運送業、タクシー運転手等を経て、50代より介護福祉士として介護福祉に取り組み、現在に至る。
中津に来て39年、町会長歴11年。
趣味は太極拳・柔道・空手・落語・そば打ちなど。現在は尺八を体得中。
中津地域活動協議会「あいらぶ中津」
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