6月25日のハイパー縁側@天満橋は、下田 智一さんをゲストにお迎えしました!
テーマは、「大都会を歩いて、心と体を健康に」

ノルディックウォークインストラクターの目印である、オレンジ色のベスト姿で登場した下田さん。「川の駅はちけんや」にある「天満橋ノルディック・ウォークセンター」のセンター長を務め、ノルディックウォークの指導やイベントを開催されています。

千葉県ご出身の下田さんは、幼少期からアルペンスキーに親しんできました。システムエンジニアとして就職が決まり大阪へ。サラリーマン時代も、大会に出場するなど、スキーを続けていたそうです。以前、スキー活動でお世話になっていたノルディック連盟の代表理事との再会をきっかけに、連盟のシステムエンジニアとして加入。インストラクターとしても活動することになり、今に至ると話します。

「ノルディック」は「北欧の」という形容詞。北欧では、雪原を移動するノルディックスキーが盛んですが、ノルディックウォークはその動きをスキーを履かずに2本のポールだけを持って運動するイメージ、と下田さんは説明します。
基本的には、普段歩いている状態にポールを添えて歩くという形になるそうで、実際に実演して見せて下さいました。

歩き方やポールにも種類があり、大きく2つに区分されます。
まずは、スキーの動きと同じようにポールを斜めにし、体を前に推進していく「アグレッシブスタイル」。通常、歩行は下半身の動きが中心になるのですが、ポールも持つことで下半身だけでなく、上半身の運動にもなります。背中・胸周り・腕・肩関節なども動かすので、効率よく全身運動を行うことができます。

ポールを持っている時と持っていない時を比較すると、持っている時の方が消費エネルギーがアップすると言います。またトレーニングとして、ポールを持って走るポールランニングも披露して下さいました。

次に、地面に対してまっすぐポールを持ち、手足と一緒にポールをおとす「ディフェンシブスタイル」。このスタイルで歩くと、手足を同時に着地するので足や膝にかかる衝撃を、腕やポールに分散することができます。腰や膝に痛みがある方や体力が低下している方も痛みがでにくく、無理なく運動ができるそう。
自分はどういう状態で、どのような運動をしたいか、運動強度を調節できるのがノルディックウォークの特徴だと下田さんは語ります。

1997年頃にフィンランドからスタートし、すぐに日本に伝わったと言われているノルディックウォーク。現在は推定50万人以上の方が、ノルディックウォークを運動に取り入れていると言われています。

日本ノルディックウォーク連盟の本部は、もともと梅田にありましたが現在は天満橋のOMMビルに移転。移転の少し前に「川の駅はちけんや」に「天満橋ノルディック・ウォークセンター」が設置され、下田さんはここで2013年から活動しています。

“心と身体を刺激するまち”

天満橋界隈は、中之島公園や大阪城公園などもあり、走ったり歩いたり運動する人をよく見かけると話します。都心部でありながら、広範囲に渡って自然を感じ運動できる場所があり、フィールドにとても恵まれていると下田さんは感じています。

イベントをする際にも、大川沿いに公園が整備され、信号を渡らない長距離コースを組めるので、車などを気にせず運動することができます。また、運動が苦手な方や、体力的にキツイという方には、他の楽しみを主として運動してみませんか?というアプローチの仕方を提案。

例えば、天満橋は川が流れ、歴史的に面白い場所も多いので、史跡を廻り歴史を学びながら歩いたり、レストランを目的地として美味しいご飯を目指して歩いたり、色々な楽しみ方ができると話します。さらに、ノルディックウォークはまち歩きにも最適、と下田さん。ポールを使って歩くことで、長距離でも疲れを感じにくく余力が残るので、しっかり廻って学ぶことができ、見聞を広げることができるそう。

下田さんは、ノルディクウォークをツールとして運動に慣れ親しんでいない人の運動の敷居を下げ、健康になってほしいと考えています。人間は、知らず知らずのうちに、生活の癖などから歪みが発生し、筋肉のバランスが崩れると下田さんは指摘します。歪みや加齢により、痛みや体のトラブルがおき、運動を敬遠して筋力や身体能力が低下していきます。

そうなると、活動範囲が狭くなり、心が塞ぎがちに。何かしようという意欲が無くなっていき、マイナス思考に陥ってしまうと懸念します。

しかし、ノルディックウォークではポールを使い、体への負担が少ない歩き方をすることで歩く範囲が広がり、筋力もついてきます。すると、活動範囲も広がり意欲的になります。“体が健康になると、心も健康になる”と、下田さんは言い切ります。

その「体と心の健康」に、絶対的に必要なことは“脳に対する刺激”だそう。「自然を感じながら、運動できて気持ちいい」「美味しいご飯を食べて嬉しい」「綺麗な景色を見て感動した」など、感じる刺激。

天満橋は、都市部でありながら、環境的に刺激を感じやすいまちなのではないかと下田さんは考えます。どの地域でも刺激は感じられるけれど、天満橋は特に刺激を与えてくれる環境が整っている。また、仕事でも何に対しても刺激を求め、探し進めていくことが大事だとまとめて下さいました。

丁寧で柔らかい物腰でありながら、力強くノルディックウォークと天満橋の魅力を語って下さった下田さん。人々の心と体の健康を願う、優しい下田さんの表情と話しぶりが印象的でした!運動好きな人も、そうでない人も、天満橋でノルディックウォークを楽しんでみませんか?

【下田 智一】
全日本ノルディック・ウォーク連盟 / 天満橋ノルディック・ウォークセンター センター長
1973年千葉県習志野市生まれ。
東京理科大学理工学部を卒業後、野村システムズ関西株式会社(現・NRIネットコム)に入社。システムエンジニアとして、基幹システムの開発・運用保守に携わる。
幼少期より親しんだアルペンスキーで競技に魅入られ、学生時代はもとより、サラリーマン時代も仕事そこそこに大会や練習のためスキー場まで足繁く通う。
2010年フリーランスとして活動を始めた矢先、一般社団法人 全日本ノルディック・ウォーク連盟の代表理事とスキー活動以来の再会を果たし、連盟のIT担当として業務を請け負うことに。同時にインストラクターとしてノルディック・ウォークの指導やイベントなどを通じ、その普及啓発に携わる。
2013年、川の駅はちけんや内に「天満橋ノルディック・ウォークセンター」が設置され、センター長に就任。常設スクールでの指導やイベント運営などを行なっている。
中之島公園、大阪城公園のフィールドや街歩きも含めノルディック・ウォークの楽しさを、周辺地域の歴史や文化なども絡め広めている。
一般社団法人 全日本ノルディック・ウォーク連盟
天満橋ノルディック・ウォークセンター