2023年7月5日のハイパー縁側@中津は、大阪市北区の前田昌則区長をゲストにお迎えしました!
テーマは「大阪・関西万博を北区から盛り上げる!〜夢キタ万博2023〜」

前田区長、今回は11月11日(土)に開催される「夢キタ万博2023」の内容とその背景にある思いを話して下さいました。今回開催される夢キタ万博とは、中学生・高校生が体験型で参加できる、子供たちの夢づくりにつながるイベントです。

前田区長は元々、「万博」を目指していたわけではないと話します。かねてより中学校でのキャリア教育に力をいれており、区内約100社の企業の人が会社の話を伝える機会をつくっていました。

ただ、それだと授業形式で話を聞くだけになってしまいます。もっと体験型で自分たちの未来の社会・仕事を垣間見えるような形にしたいと考える中で、去年感謝状でギネス世界記録を狙うプロジェクトで企業とのつながりが広がった事もあり、今回、企業の協力を得て「夢キタ万博」としての開催に至りました!

対象となるのは北区内在住・在学の中学生・高校生にしています。「在学」も含んでいるのは、区内に多くある通信制の学校に通う学生達も参加できる事を意図しています。また、夢キタ万博は今年11月12日(日)に開催される中津万博ともリンクしている企画です。

昨年、中津小学校の6年生が「町の幸福論」をテーマにした国語の授業の一環で、中津の町に関わりました。現在はみんな大淀中学校の1年生。その子供達も土曜日に授業の一環で全員、夢キタ万博に関わってくれます。中津地域を取り巻き、密接に関係する万博なのです!

夢キタ万博では、積水ハウスさんのバックアップで梅田スカイビルをメイン会場として利用しながら、様々なコンテンツが開催されます。当日、中高生は全員空中庭園に無料で入場できます。変わりゆくウメキタ、街の変化を子どもたちに見て体験してほしいという積水ハウスさんの想いをもとに実現しました!

ファッションショーも開催されます。参加者はデザインの勉強・裁縫・リメイク・モデルの歩き方などを学び、当日は自分の作った服を着て、ヘアメイク・スタイリストの人にセットしてもらって、ランウェイをつくってスポットライトを浴びながら歩く貴重な体験ができます!

10階のホールでは、子どもたちが体験できる企業ブースを設けます。ソフトバンクさんやつくばからロボットスーツの会社が来たり、劇団四季さん・葛城煙火さん(花火師)木彫前田工房さん(だんじり彫刻師)など様々な企業が参加します!

3階のメインホールではJAXAさんが来て、はやぶさ2のオペレーションや講演会が開催され、他にもアスリートやアーティストの講演会や空飛ぶ車もやってきます!

1階広場には、自衛隊と消防・警察が来ます。テーマは「災害対応」。自衛隊は災害対応時のお風呂も持ってきてくれたり、瓦礫の中から人を救出する演出をしてくれたりします。消防からは起震車とはしご車が来るほか、警察からは街頭犯罪を取り締まる、珍しい青バイクも来る予定です。これがあったらかっこいい、人を守りたくなる!と思えるようなものを持ってきてくれるそうです!

他にも場外では、大淀中学校のグラウンドや北スポーツセンター・フットサルコートで、プロ選手や選手OB・コーチ、アンバサダーの人たちによる野球・バスケットボール・陸上・サッカーの教室が行われます。子どもたちに夢を与えられるような機会をつくります!

その他、フレスコ画体験のできるブースや、コロナ禍で式を挙げられなかった先生の人前結婚式も開催されます!現在、当日に向けて様々な企業が色んな作戦を練ってくれています。こうしたら子どもたちはびっくりしてくれるだろう!と、大人たちが真剣にがんばる姿を見られる事が嬉しい、と前田区長は語ります。大人たちは義務だと思わずに関わってくれていると感じています。

この区には担い手という大きな課題があります。しかし、北区には15,000社もの企業があり、専門学校が49校もあります。これだけ密集している行政区は全国的にもそうそうありません。

“次世代の子供たちへ”

学校の人たちと触れ合っていると、「何かスキルを教えるだけではなくて、社会にどう貢献していくかが大事。その手前で色んな体験をさせてあげないと、次世代の子供たちを教育できない」という考え方を強く持っていると感じるそうです。そのためにも、繋がりが大事。繋がりの中で予定もしていなかった色んな発展が生まれていくと感じています。

北区では様々な企業との関わりが進んでいますが、まずは継続して欲しいので、今回の夢キタ万博ではそれぞれの企業のできる範囲でいいと考えます。
今回のようにイベントで手伝ってくれる企業もあれば、災害時に道路の瓦礫をどける協定を結ぶ企業や、児童の受け入れをしてくれる企業があったりと、日常で関わってくれる企業もあります。

そんな中で手掛けられていない支援の一つが自然です。北区は3方を川に囲まれている、自然と接している場所。時間はかかりますがそれをもっと活かせれば、ここはすごいまちになると考えています!

今回の夢キタ万博では、子供たちに夢を見せ、将来への希望を持って欲しい。それが根本にあります。座学ではなく、自ら体験して得られるきっかけづくりをしたいと考えています。

今回関われていない企業もたくさんありますが、まずは1回やってみて見えてくる事もたくさんあるので次に繋げたい。子供たちが喜んでくれたら、それが一番の喜びだとお話されました!
今回の夢キタ万博をひとつのきっかけに、子供たちの夢づくりにどんな展開が起きていくのか楽しみになりました!

【前田 昌則】
大阪市北区長
◆経歴
昭和58年3月 大阪工業大学 建築学部卒業
昭和60年3月 大阪工業大学大学院 工学研究科 建築学専攻都市計画学修了
昭和60年4月 パナソニックホームズ株式会社 入社
平成20年9月 パナソニックホームズ不動産株式会社 中部近畿統括部部長
平成27年4月 パナソニックホームズ不動産株式会社 営業企画部部長兼パナソニックホームズ・合人社コミュニティ株式会社 取締役
平成28年4月 大阪市此花区長
令和2年4月 大阪市北区長
◆資格
一級建築士
宅地建物取引士
マンション管理士
二級ファイナンシャル・プランニング技能士
空手道4段
大阪市北区
夢キタ万博2023