2021年10月22日のハイパー縁側@新京極は、木村深雪さん、小谷洋介さんをゲストにお迎えしました!
テーマは、「京都と吉本興業のつながり」

第2回目となる今回も、新京極公園の中央にある噴水の跡地にスクリーンと椅子を用意し、ハイパー縁側が始まりました!

戦前から新京極通りには、吉本興業の小規模劇場(小屋と呼ばれるもの)が4つほどあり、1936年に新京極公園の隣に大規模な劇場「京都花月」が開館しました。

京都花月は1987年に閉館するまで、京都の劇場文化を支え賑わいをみせていました。そして京都花月が閉館の際、吉本興業がこの新京極公園に、現在の噴水とトイレを寄贈されたそうです。

「吉本は創業者の時代から寄付が好きで、そのDNAが今も受け継がれています。」と話すのは、総務や経理など会社の基礎を担う管理部門にあたる「よしもとアドミニストレーション」の小谷さん。

小谷さんは京都の大学に通い、“漫才の歴史”をテーマに卒業論文を書かれたそう。
そこで、卒論研究の為に吉本興業へヒアリングをしていく中で、吉本新喜劇の生みの親、竹本浩三さんに誘われ、付き人から始め今に至るそう。
吉本興業の歴史にもとても詳しい方です。

「現在、吉本興業は幅広く事業を展開する為、吉本興業ホールディングスを母体として分社化しています。」と現在の吉本興業について説明して下さったのは、木村さん。

木村さんは、地域創出事業を進める「よしもとエリアアクション京都支社」の支社長を務めています。

木村さんは大学時代にミュージカルの裏方をされていて、吉本興業の面接を受けた時に、「今はミュージカルやってないけど、やったらいいやん。」と言われ、自分のやりたい事が自由にできる会社だ!と感じ、入社されました。

実際に舞台やミュージカルも実現し、自分のやりたい道に近づくことができた、と木村さんは話します。

2011年には、「あなたの街に“住みます”プロジェクト」が発足し、47都道府県に芸人さんが実際に移住し地域に密着した活動をして、地域に貢献するというプロジェクトが進行中です。

このような事業が発足したのは、吉本興業としては当然の流れで、同社の強みを生かした、吉本興業ならではのプロジェクトであると感じています。

京都では3組の芸人さんが活動されていて、その中の1組 “半農半芸”を掲げ活動されている“きゃろっときゃべつ”さんは、新京極公園のイベントにも農作物を持って参加します。

その昔は、吉本興業が運営する劇場「京都花月」も公園に隣接しており、芸人さんがこの公園でネタ合わせをされていたり、地域の人々との交流もあったそう。

次の話題は、吉本興業と新京極公園界隈の歴史へ移ります。
元々、京都花月は若手の芸人さんが初舞台を踏む場でした。京都の人は笑いにシビアなので、まずここで一旦すべって自分でやり方を考えて大阪に戻っていたそうです。

他にも、1960年代の劇場の写真、吉本興業がキャバレーを経営していた頃の写真など、貴重な写真を見せて頂きました。
1987年に京都花月が閉館されるまで、のべ61年間も新京極の街で看板を掲げていたというのは吉本興業の中でも1番歴史があると、小谷さんは言います。

“先々に何かを残せたら”

来年には、地域創生にまつわる「BS吉本」というチャンネルを開設する事が決まっているそうです。そこで地域創生の種を拾い、社会課題の解決に繋げて起業し、地域に恩返ししていけたらと木村さんは話します。「意外と目の前の利益を追わない会社なんです。先々に何かを残せたら。」と笑顔で語って頂きました。

さらに、京都を舞台とした映画などの作品で、新しい京都の顔を見せていく事のバックアップもしていきたいと、木村さんは考えています。

最後に、新京極公園でチャレンジしてみたいことについて。小谷さんは、大阪万博記念公園50周年イベントで、太陽の塔などの歴史的建物を芸人さんと廻るツアーを企画され、そのようなツアーをこの新京極通りでもしてみたい。今の新京極からは見えない、昔の新京極も感じられたらと話します。

また、SNSが普及している中で、一般の面白い方がフューチャーされやすい時代。それを生かし“おもしろ京都人”を発掘し、芸人さんが一般の方と一緒に盛り上がる番組企画などを出来ればと話します。

木村さんは、新京極公園に集合し、まずは芸人さんとキャッチボール。そのまま、新京極商店街などのまちを楽しみ、祇園花月で思いっきり笑うような、文化や歴史を感じながら地域の方と連携し、継続できる企画も良いね!と話します。

京都という場所と吉本興業は深く結びついてきて、この街の文化を創ってきたと言えると思います。
これからも、時代や社会が求めるものをいち早く察知し、どんな風に京都やそれぞれの地域と一緒に盛り上げてくれるのか楽しみです!

【木村 深雪(きむら みゆき)】
株式会社よしもとエリアアクション京都支社 支社長
京都府京都市出身
慶應義塾大学文学部 哲学科 美学美術史学専攻 卒業後、吉本興業株式会社入社。
タレントマネジメント、舞台製作チーム、社長室勤務を経験し、
2014年7月に株式会社きょうのよしもと代表取締役社長就任。
現在は、吉本興業HD㈱ 花のれんプロジェクト、㈱よしもとエリアアクション 京都支社 支社長も兼任する傍ら、京都大学経営管理大学院観光経営科学コース在学中。
吉本興業ホールディングス
【小谷 洋介(こたに ようすけ)】
株式会社よしもとアドミニストレーション 総務本部
大阪府出身。
立命館大学卒。吉本興業文芸顧問・竹本浩三に師事する傍ら、『吉本興業百五年史』編纂を担当。ワッハ上方(大阪府立上方演芸資料館)のリニューアル、万博記念公園における特別展の企画立案制作、吉本興業のアーカイブ関連事業等に携わる。著書に『吉本興業をキラキラにした男 林弘高物語』(KKロングセラーズ)
現在は、株式会社よしもとアドミニストレーション 総務本部に所属する。
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