2021年10月20日のハイパー縁側は、山地泰平さんをゲストにお迎えしました!
テーマは「OsakaCitySC~世界から認められるグローバルなブランドへ~」

山地さんは現在、社会人サッカーチーム「OsakaCitySC」の代表をされています。

山地さんは京都の福知山ご出身。小中高とサッカーをし、専門学校を卒業後、サッカー部の外部コーチとして通っていた高校に戻りました。ロンドンからきたその高校の日本人監督から、指導者を目指すなら本場に行った方がいいと勧めを受け、22歳の時に1週間ロンドンへサッカー留学をしました。

クラブチームの練習に参加し、強豪クラブのチェルシーとも練習試合をする機会があり、ここまで差があるのかとレベルの違いに衝撃を受けたそう。

また、サポーターの熱量も違ったと話します。試合の日にはスタジアムへ向かう地下鉄の中からサポーターのボルテージが高く、応援歌を熱唱。小さい子から老人まで、チームを応援することが生活の一部になっている様子を目の当たりにして、それを日本でもやりたいと思いました。試合の日はスタジアム周辺のまちから人が消えるぐらいにしたいと話します。

帰国後、今あるチームでやるよりも0からつくったほうが楽だなと考え、2020年7月にサッカーチームを設立。選手は大学生がメインで、今は週2回活動をしながら大阪府社会人サッカーリーグ3部で戦っています。目指すのは、Jリーグ入り。毎年一つカテゴリーを上がっていっても最短で10年かかる長い道のりです!

チームを経営する山地さんの仕事は、スポンサー獲得のための営業回りがほとんどで、スポンサー企業の社長へのパーソナルトレーニングもしているそう。営業では熱量を前面におしていて、スポンサーになってくれる会社の社長からは「若い子ががんばることにお金を託す」と言われていると話します。

チームがグローバルなブランドを目指すことについて、山地さんは自分たちがサッカーチームとして入ると広告価値が低くなると話します。

日本でいうと、現在のJリーグのファンはサッカーが身近にあるコア層の人たち。次に目を向けないといけないライト層の人たちに対して、サッカーというポジショニングから入ると中々日常生活に溶け込めませんが、ひとつのブランドとなることで入り込めると考えます。例えばTシャツであれば、サッカーのエンブレムっぽくないものにすれば着やすくなると考えています。海外のチームは広告価値が高く、そうなるとスポンサー料も入りよい選手がとれる循環ができます。

“地域に貢献できる人を育てる”

今はトップチームだけですが、今後高校生、中学生、小学生年代のチームもつくりたいそう。ただ、選手全員がプロになれるわけではありません。社会に出て、地域に就職した時に貢献できる人に育てることを大事にしています。それにより会社の力が伸びて、地域がもっと活性化すればいいなと考えています。

ハイパー縁側開催時点では、今季残り3試合。勝てば2部に上がれるそうです!Jリーグに加盟するにはスタジアムも必要になるので、大阪市のど真ん中につくりたいという夢を描きながら今活動しています。

来季の目標は、大阪府社会人サッカーリーグ2部優勝・昇格と、全国社会人サッカー選手権の大阪府代表になることとお話されました!

大阪の真ん中から、世界に名の通るチームとブランドがこの先できていくのが楽しみです!

【山地 泰平】
OsakaCitySC 代表
1997年京都府福知山市生まれ。
履正社医療スポーツ専門学校を卒業後、母校の外部コーチを3年間。
母校の指導中にロンドンに行く機会がありそこで本場のサッカーに衝撃を受けて、OsakaCitySCを立ち上げる。
「世界から認められるグローバルなブランドへ」をビジョンに中央区からのJリーグ入りを目指し活動中。