2021年8月2日のハイパー縁側は、aaaaaaaaa(えい)さんをゲストにお迎えしました!
テーマは「笑顔の芸術家えい~バケツドラマーはなぜ生まれたのか~」

6月4日にもハイパー縁側に登壇された“えい”さん(ハイパー縁側Vol.132)。本日2回目の登壇では、バケツドラマーの面にフォーカスし、“えい”さんがなぜ命をかけてバケツドラムをたたくのかをお話してくださいました。

“えい”さんは幼稚園の頃から和太鼓を、小学校ではブラスバンドの活動で打楽器に取り組み、打楽器の楽しさ、音の良さに惹かれます。中学では吹奏楽部に入部し、ドラムセットや、ティンパニなどにもふれます。

高校に入るとマーチングバンドに入部し、スネアドラムをやるようになりました。しかし朝早くから夜遅くまでやる厳しい部活で、その間で学校の課題もしっかりこなす日々。こんな厳しい音楽をやったことがなく「心や体にひびが入る」ような状況で、音を楽しむために入ったのにそれを楽しめない違和感があったと話します。

また、“えい”さんと同じ誕生日で運命を感じ、親交を深めたいと思っていた先輩から暴力を振るわれる経験をします。それまでは人生の「陽」の部分しか触れてきませんでしたが、初めて人間の暗い部分に触れ、自分の思い通りにいかない状況で体と心が動かなくなり、1年間ほど休むことになりました。

一時は太鼓や音楽に恐怖をもつようになり、音楽をやれる気持ちになれなくなったそう。ですが、前回の登壇でもお話されたように、笑顔を描いていると気持ちが楽になったことから芸術に目が向くようになります。

父親が芸術のことを教えてくれてブルース、クラシック、ロックなど様々なジャンルの音楽に改めて触れ、心が開いたそう。そこをきっかけにロックに憧れてバンドを始めるも、自分のパワーが開ききった感じがなく、やめることに。

太鼓は続けたいと思う中で、Youtubeでバケツドラマーが太鼓とバチだけで大衆の前でやっている姿をみて、これなら自分もできると思ったのがきっかけだと話します。

“えい”さんが公園でバケツをたたきはじめると、演奏を楽しんで投げ銭をくださる通行人がいて、自身がやることによって楽しんでくれる人がいる喜びを感じ、そこからバケツドラマーとして色んな人とつながり今にいたります。最近は歌やラップも始めたそうです。

太鼓をたたくときには力はいれないそう。太鼓の音は心や魂を開く音源であるので、他の音とは一線を画すもの。自分たちの心臓の鼓動から始まる音だと話します。

私たちが呼吸をするとき、力をいれることはありません。それと一緒で太鼓をたたくときは力を抜くのが当たり前で、常にリラックス状態なのだそうです。

“えい”さんの憧れは洋楽のバンド。とくにロックンロールに尊敬をもって芸術活動をしていると話します。

音楽と絵で取り組む“えい”さんの芸術は、他と親和することは考えていない、アンチテーゼです。他の人が見て喜んでくれるのは嬉しいですが、自分の作品はあくまで自分自身の破壊活動=魂を揺さぶる活動の中で描いたものだと話します。

“圧倒する”

文化に残っていくのは、絶対に人々を圧倒する芸術。残るものは世界に合わせて圧倒するか、合わせないで圧倒するかのどちらか。芸術は圧倒することを貫けないと、人間の波長は芸術には合わせていけないと熱く語ります。

“えい”さんが路上ライブをする際には横に絵も立てたりして、音楽を通じて自分の描く絵も知ってもらえたらと考えています。

最後には再びバケツドラムの演奏で締めくくり。“えい”さんの熱い言葉と、想いのあふれる音楽にまさに圧倒される1時間でした!

【aaaaaaaaa(えい)】
笑顔の芸術家/バケツドラマー
笑顔の芸術家えいです! ストリートでバケツドラムのパフォーマンスなどをしながら、自宅の押し入れで笑顔の絵画やオブジェ、絵服などを制作しています!
夢は笑顔のえい美術館を作る!