阿倍野区松崎町にあるシェアオフィス「ワークスペース阿倍野松崎町」。この施設は元々JR西日本の福利厚生施設「安倍乃荘」で、ある時は緑豊かなお庭を眺めながらワンコインランチを楽しむことができたり、またある時は施設2階の大広間が地域の寄り合いの定番会場だったそうです。今では安倍乃荘はなくなりましたが、今でもこの建物は地域の方々に「安倍乃荘」と呼ばれ、たくさんの思い出が残ります。

ハイバー縁側@阿倍野は、ここ「ワークスペース阿倍野松崎町」で開催していきます。今回はコロナ感染拡大の状況を鑑み、無観客のオンライン配信のみで、第0回目“vol.0”として開催し、あべのの好きなところや過去の思い出、今考えていることを自由に語っていただきました。

お一人目のゲストはあべのの魅力を発信する地域メディア「あべのって」代表平川さん。あべのに流れ着いて10年になるそうです。
あべのの好きなところは、人との関わりが豊かなところだと言います。つまりは仕事や遊びや住むところが地域の中で完結できていることが多いために、思いがけない人との出会いや想定外の発見があるところがあべのの魅力と話します。

もう一人のゲストは岡本さん。4世代続く生粋のあべの人で、生まれも育ちも安倍乃荘の近くだそうです。自他ともに認めるあべの大好き人間。最近のマイブームは近所の銭湯通い。カフェで一杯400円のコーヒーを飲むか、一回400円の銭湯に行って癒されるかを思案することが増えてきたそうです。

“キーワードは「秘密の共有」”

秘密とはまちや人の過去のことでもあるし、この先時間や空間を共有した者同士だけで作り出すワクワクする計画や経験のこと。

岡本さんには地域でやりたいことがたくさんあって、そのうちの一つに子供の時からお世話になってきたおじいちゃん・おばあちゃんたちに改めて恩返しをすることだそうです。恩返しとはその人たちが「こうなったらいいなー」と思っていること叶えてあげること。それらは普段は心の中でなんとなく思っている秘密であるとしたら、それらをおしゃべりの中から引き出して実現していきたいと考えています。

かつて地域の人たちがたくさんの時間を過ごし、多くの思い出が残る「安倍乃荘」が再び人と人とを繋ぐ場所になる。そこでは世代の垣根を超えてまちの過去や今の魅力を教えてもらったり、自分のこうなったらいいなのアイデアを聞いてもらえたり、未来のまちをよくするアイデアにワクワクしたり。それはまさに、安倍乃荘が秘密を共有するみんなの場所になるということ。

安倍乃荘が地域で果たす役割が垣間見えたvol.0でした。

【平川 隆啓】
あべのって 代表 / まちづくりっぽいコーディネーター
お仕事でも遊びでも楽しさをコーディネートしながら、いろんなまちにかかわっています。
まちは大好き、阿倍野も大好き。阿倍野にかかわるようになってかれこれ10年近く。このころは髪、長かったなぁ。
今日も阿倍野をベースに、いろんな人とゆる〜くつながりながらまちで部活を楽しむ「あべのって」で、ゆる活しています!
【岡本 祐紀】
あべの大好き4世代 / イラストグラフィックデザイナー
笑顔いっぱいに遊んだり、
デザインのお仕事をしたり、
地域のお祭りで恋したり、
あ、ちょっぴり泣いたことも。
ずっとあべのと一緒のわたし。
今は子育てしながら、楽しく暮らす日々です。
あべのが大好きすぎて、ずっと離れられない。
でもね、当たり前すぎて、
語らなかったことも、
知らなかったこともいっぱい。
その分、知りたいこと、
やりたいこともいっぱい。
そんなワンパクなワタシです。