2020年12月3日のハイパー縁側は、グラフィックデザイナーの森倉悠希(ヒロキ)さんをゲストにお迎えしました。
テーマは「自分がはじめれば、人生は勝手にはじまっていく」

森倉さんは茨木市出身。中学時代に、元グラフィックデザイナーの美術の先生の授業に刺激を受けます。授業でCDジャケットやロゴマークなどをつくり、自分でつくる面白さと喜びを感じたことがデザイナーを志す原体験となりました。

森倉さんは音楽が大好きで、一時期はバンドを仕事にすることも考えました。ですが音楽に関わる仕事も色々あるなとネットで調べる中で、CDジャケットをつくるグラフィックデザイナーという職業を知り、美術の授業を思い出して目指すことに。

デザインの専門学校に通いながら、ライブハウスで営業やポスター作成などデザインの仕事を始めました。そして20歳の時、自分の力でどれだけ生きていけるか知りたいと意を決し、Twitterでシェアハウスを募集して茨城県水戸市へと移住します。

シェアハウスに置いてあった観光ガイドのデザインに惹かれ、その最後のページの求人募集を見て、まずは大きな組織で修行したいとデザイン事務所に就職。2年間の勤務を経て今年10月にフリーランスになりました。

フリーランスのデザイナーになった理由は3つあります。1つ目はお客さんの顔を見て丁寧な仕事がしたいと思ったこと。2つ目は、自身がHSPであり相手の行動や言葉の裏側の意図・心理を深く考えてしまうことが、逆にデザイナーとして強みだと考えたこと。最後の3つ目は、「人間そんな簡単に死なへん」ということ。森倉さんのお母さんの口癖であるこの明るい考えが挑戦の後押しになったそうです。

現在はロゴ、ポスターなどのデザインの仕事をしています。大事にしているのは「おせっかいなデザイナー」であること。単にデザインするのではなく、お客さんとの対話で大事にしている哲学・理念の核心に迫りながら一緒に考え、つくりあげることを通じてその未来を照らすことも大事にしています。そしてもちろん、自分を支えてくれる人たちに感謝することも。

この世界にあるものは全部誰かがデザインしたもの。だからこそデザイナーとして、自分がつくるもので世界を魅力的にできることがモチベーションだと話します。

“はじめれば、はじまる”

森倉さんが23年間生きてきて感じるのは「はじめれば、はじまる」ということ。デザインの仕事も何にしても、好奇心を持ってとりあえず環境に飛び込めばはじまり、今の自分を作ってきました。失敗や後悔もあるけど、それは自分で正解にできる。「まず、やってみませんか。」

森倉さんの人を大事にする思いが、話す言葉やお仕事ににじみ出ているなと感じました。デザインに関するご相談があれば、ぜひ森倉さんまで!

【森倉 悠希】ヒロキ
グラフィックデザイナー
1997年生まれ、大阪は茨木市育ち。グラフィックデザイナー、ライター、イラストレーター、ゆるふわ暮らし研究家。
大阪デザイナー専門学校卒業後、フリーランスとして独立。ライブハウスを中心にイベントやアーティストのデザインを行う。
20歳の誕生日を機に、単身茨城県水戸市に渡る。ご縁があり、水戸市のデザイン事務所に就職。
2年間の修行を経て、今年の10月に地元・大阪に帰還。再びフリーランスとして開業。
現在はロゴデザインを中心に活動。Twitterにて日記と自主制作を毎日アップしている。その他にも、難波のクリエイティブチーム「PIXELGRAM」に所属したり、ライターと2人のユニット「嶺上開花」を結成したり、もはやデザイナーではない。