2020年12月2日のハイパー縁側は、亀井伸幸さんをゲストにお迎えしました。
テーマは「好きなことを仕事にする“その幸せ、難しさ、お悩み”」

亀井さんは現在フリーランスで、テレビCMを中心とした映像製作のお仕事をされています。また立命館大学の映像学部で教壇にも立ちながら、自然が好きなこともあり淀川管内の河川レンジャーもされています。

河川レンジャーは、住民と行政が一緒に河川を良くしていくため、間に入るつなぎ役。休みの日に活動やイベントを行っています。淀川を歩いて見てきた、ウユニ塩湖のように川面に反射するビル群などの美しい風景を紹介してくださいました。淀川は生き物も豊富で、ハゼ、ウナギ、シジミを食べられるそうです!

河川レンジャーはほぼボランティアで、自分の持つスキルの恩返しだと話しますが、本業である映像製作は「好きなことを仕事にしてしまった」もの。ただ、好きを仕事にするのは大変なことだと話します。人生の節目ごとに、この仕事をやっていてよかったのかと悩むことはあったそうです。

亀井さんがこれまでに作ってこられた映像作品や製作風景もハイパー縁側で紹介してくださいました。中津が舞台の映画や、名だたる酒造メーカーや食品メーカー、ゲーム会社などのCMを手掛けてこられ、カンヌで金賞をもらったCMもあります。

華やかな作品がたくさんありますが、裏側では大変な思いをしながら作っています。映像業界の方はみなさんよく働き、よく飲むそうです。自分はただの小心者という亀井さん。ですが、小心者だからこそこの業界に向いていると話します。自身を「準備魔」と称すほど、準備に時間を割いているのだそうです。

“レンズから前の現場を大切に”

映像の仕事は決して一人ではできないこと。何よりもレンズから前の現場を大切にし、スクリーンの向こう側のお客さんの反応にも細心の注意を払っています。若い頃はスカしていたそうですが、今はアホになることを大事にしているそう。そうすることでみんなが色々教えてくれると話します。

亀井さんは仕事を選んだことがなく、誰に頼まれても仕事はスケジュールが空いている順に埋めていて、人に当てにされることが生きがいなのだそう。若手にもまだまだ負けず、あと3年ぐらいは現役のプレーヤーでいたいと締めくくられました。

楽しみながらも仕事に真摯に取り組む亀井さんの姿勢から、たくさん刺激をいただきました!

【亀井 伸幸】
映像作家/立命館大学映像学部 講師/淀川管内河川レンジャー・アドバイザー
大阪生まれ。CMや映画など映像を作る仕事をしています。
企画 演出、脚本として働き日々睡眠不足です。 わかりやすくいうと、CMディレクターです。脚本を書いています。
2013年から立命館大学 映像学部で えらそうに教壇に立っています。 映画が好き、写真が好き、仕事が好き、川が好き、山が好き、海が好きです。
6年前に淀川管内河川レンジャーに任命されました。 とにかく淀川を歩き、淀川の情景を記録し、 川での楽しみ方や、環境や防災などのご案内を行っています。
わが街、わが川を守るべく、水防団にも所属しています。 ‘95神戸、‘11石巻に奉仕団・ ボランティアとしても従事したこともあり、 防災啓発のお手伝いをするようになりました。
「何事も現場を大切に」をモットーにしています。