2023年11月11日のハイパー縁側＠夢キタ万博は、菅野煌峨さんをゲストにお迎えしました！
テーマは 「夢 “eスポーツでプロの道を目指す”」

本日は、梅田スカイビルをメイン会場とした大阪市北区主催の「夢キタ万博2023」が開催中。中高生の夢づくりを応援する事業の一環で、様々な職業や仕事に触れる事ができ、中高生の「やりたい」「なりたい」を、後押しするイベントです。そして、ハイパー縁側＠夢キタ万博では、高校生の皆さんに夢を語って頂きます！

最初に登壇して下さったのは、ルネサンス大阪高等学校のeスポーツコースに通う菅野さん。eスポーツとは、スマホやパソコンを使って行うコンピューターゲームを、スポーツと捉え、チームや個人で対戦プレイを行う競技。ゲームのジャンルは様々で、世界各地で大会が開かれているそう。

菅野さんは、小学校の頃からスマホゲームなどで遊び、ゲームに慣れ親しんでいました。中学3年生の時に、たまたまテレビで、ルネサンス高校がeスポーツ大会で準優勝した映像を目にします。そこで、初めてeスポーツを専攻できる高校がある事を知って、受験することに。

しかし、入学後は、特に目標を持つ事もなく過ごしていました。気持ちが変化したのは、2年生の夏。同じ高校内でチームを組み日本一を争う、eスポーツの祭典『ステージゼロ』に参加します。決勝まで勝ち進みましたが、決勝ではストレートで負け。準優勝という結果に終わり、「めちゃくちゃ悔しかった」と、振り返ります。そこから、一気に「うまくなりたい！」という気持ちが芽生え、“プロ”を志す事を決めた菅野さん。「どこまでいけるか試したい」と、バイトも辞め、ゲームの練習に全てを注ぎ始めました。

努力の甲斐もあり、今年の大会では見事優勝。チームゲームなので、チーム力も大事だけれど、1人1人の強みを相手にぶつける事ができた事が勝因、と分析します。ちなみに、菅野さんの強みは、ハンドスキル。「繊細な操作に自信があります」と、笑顔で話します。

eスポーツコースに通う全ての生徒が、菅野さんのようにプロ志望かというと、そうではないそう。中には、コミュニケーションが苦手な学生もいて、1対1で、直接的な関わりを持つのは難しいけれど、ゲームを通じてなら、その苦手が克服できる、というケースがある、と言います。ゲーム内では、キャラについて話したり、戦略を交換したり、話題も豊富。ゲームはコミュニケーションをとるのに、とてもいい材料になる、と菅野さんは考えています。

また、オンライン上でプレイするゲームでは、新しい繋がりができ、仲間が増えます。初めての相手とプレイする時は、30分という競技時間の中で、まずはそれぞれの特徴や役割を認識します。メンバーの事をよく観察し、理解しながら、勝てるように進めていく事が楽しい、と話します。さらに、攻撃的なキャラ、サポートするタイプのキャラなど、180体ほどのキャラがいて、自分に合うキャラを見つけられる事も面白い、とゲームの魅力を語ります。

近年、eスポーツの認知度が上がってきていますが、プロ野球やプロサッカーの世界と比較するとまだまだ。実際、菅野さんが「プロのeスポーツプレーヤーになる」と周りに話しても、「無理」「何それ」という反応が返ってきたそう。プロの道が険しい事は重々承知だ、と語る菅野さん。中国や韓国の尊敬するプレーヤーの配信を見て研究したり、練習試合をしながら、日々、腕を磨き、日本のプロリーグに入り1番をとる、という明確な目標を掲げています。

そして、プロ野球選手のように、大会が行われたら、自分を見に来てくれるようなファンを増やしたい。名前を広く知ってもらえるようなプレーヤーになりたい。結果的に、eスポーツの魅力を拡散していきたい、と熱く語って下さいました！

この配信が、どこかで誰かの目に止まり、eスポーツ拡散につながるかもしれない。なので、このような機会に感謝したい、と話す菅野さん。また、普段から応援してくれる家族のサポートにも感謝したい、と謙虚な姿勢も印象的でした。

現在、菅野さんは、瞬発力が必要とされるジャンルのゲームに取り組んでいます。20才までにプロになる事を目指していて、「この2年が勝負です！」と、意気込みます。
“人の意見をきく”。シンプルだけど、蔑ろにしがちな事を、大切にしながら柔軟な思考で挑む菅野さんを、応援したいですね！