2023年9月29日のハイパー縁側は、岩井彩華さんをゲストにお迎えしました!
テーマは「やりがい〜その人のために、出来ること〜」

岩井さんは現在、株式会社BHFに所属し、ブライダルプランナーとして結婚式のプロデュースに関わったり、動画編集やここ中津の西田ビルでコワーキングスペース管理人の仕事もされていたりとパラレルに活動されています。

元々ブライダルの専門学校に通っていた岩井さん。
就職活動では大手のブライダルも受けていましたが、行きたいところがあまりなかったそう。自身は会場を持たないプロデュース会社に就職したいと思っていましたが、そういった会社は基本的に中途採用。新卒は取ってくれないので学校からも反対されていたそうです。

1年生の10月から就職活動を始めていましたが、ずるずると2年生の12月になってしまいます。最後の最後に、もう自分が受けたいところを受けてみよう!とプロデュース会社の求人を探しているとBHFに出会いました。

中途採用しかないと書いてありましたが電話をしてみて、当然新卒採用の受付はしていないと断られてしまいます。社長の廣瀬さんも、会うと情が湧いてしまうから会わないと決めていたと話します。ですが岩井さんは、なぜ新卒というくくりだけで無理だと言われるのだろうと、10回ぐらいも電話し続けたのだそう!

かけ続けた岩井さんのしつこさが実って一回面接しようとなり、岩井さんは緊張して面接に向かいます。
ですが、面接に出てきた廣瀬さんはTシャツとスウェットの出で立ちだったそう。面接中も履歴書には全く触れず定型的な質問もなく、自分のことを色々引き出してくれました。面接で岩井さん自身に興味を持ってくれたことが、初めてだったそう。

新卒をとっておらず育成制度は整っていないけれど、これから色々やりたいことを話す廣瀬さんの思いも聞き、ここで働いたら面白そう!と入社することになりました。

そして、なぜプランナーを目指そうと思ったのかに話は移ります。
元々は看護師を目指していたという岩井さん。高校も医療エリアの授業を取れる学校に通っていたそうです。そこで専門学校の先生やプランナーさんが学校に来て話をしてくれる機会があったそうです。

そこでプランナーさんから聞いたのが、自分の人生で大切な人がたくさん集まってくれるのは3回だけ。自分が生まれた時と、結婚する時と、亡くなったとき。その中で自分自身の記憶があるのは結婚式だけというお話。それを聞き、自身も色んな人の人生の大切な日をつくっていきたい!と思いこの業界を目指したそう。

働いていていて、楽しそうと言ってもらえるのが一番嬉しいと話す岩井さん。
結婚式は、プランナーに高い金額をかけてお願いしていて、一生に一回しかないやり直しがきかない日。それに向けて気を抜いていたら自分がお客さんだったら嫌だし、一緒につくってくれるなら一緒に楽しんでくれる人の方がいいなと考えながら仕事に向き合っています。

打ち合わせのときに大切にしているのは、嘘はつかないこと。お客さんからすると岩井さんの年齢的に、歴が浅いのではという心配があるかもしれません。
それでも絶対不安にはさせないようにしようと、例えば会話中にわからない言葉が出てきたら、調べていいですか?などと正直に聞くそう。きっちりするところはもちろんきっちりした上で、自分自身のキャラクターをお客さんに伝えるほうがいいなと考えています。

BHFさんの中でも、核として大事にすることは一緒ですが、やり方は個人個人によって違うそうです。廣瀬さんも、うちでやっていたらたとえブライダルを辞めたとしてもどこでも通用するようになると話します。

このようなブライダルの仕事だけでなく、岩井さんは動画編集、コワーキングスペースの仕事もしています。

岩井さんの中では当然、ブライダルの仕事を一番したいという思いはありますが、動画編集の仕事をすることで、ブライダルのお客さんがオープニングムービーをつくる時にアドバイスできるようになるなど、つながってくることはあると感じています。

コワーキングの仕事も、仕事としてはきちんと向き合いますが、ブライダルの時とは違う、素の自分でいられる場所になると話す岩井さん。ただただブライダルの仕事だけに集中しているよりは、コワーキングの場がいい意味で気を抜けるタイミングだなと感じています!

今は1日の中で家にいる時間より仕事の時間のほうが長いという岩井さん。もし仕事が楽しくなかったら、意地でも休みの日に打ち合わせを入れないし、定時に帰ろうとするはずです。それでも仕事が楽しいし、この人のためにやりたいという思いがあるから、そこは気にならないと話します。

仕事をするなかで苦しいとき、しんどいときも当然ありますが、それでも仕事に向き合う原動力。それはお客さんにありがとうと言われること、感動してくれることだと言う人がよくいます。岩井さんもそれはもちろん嬉しいですが、それは相手から言ってもらえる言葉で感じること。

“その人のためにがんばりたい”

岩井さんは、自分の家族や友達など近い関係の人には、自分の身を削ってでもめっちゃ頑張れる人間だと話します。その環の中に、お客さんが今入っているのだそう。自分自身がその人のためにがんばりたいと思えていること。それが今の自分のやりがいだと話します。

お客さんは言ってしまえば赤の他人なので、バレなければ100%でなく80%でも仕事はやれてしまいます。ですが、そのお客さんたちを自分が大切だと思える人の枠に入れると、自分のプライベートの時間を削ってでもがんばれるなと感じています。今までも思っていましたが最近それがより強くなったと話します。

この業界は朝早いこともあれば夜遅いこともあり、やっている人もいますが女性が結婚して子供を産むと、自由に働きにくい環境ではあります。それもあり、今の間に全力でがんばって楽しんで働いていきたい。それを相手のためにやりたいと思ってやれる方が今の時間が楽しいなと思ったからできていると、笑顔を見せます。

これから挑戦してみたい仕事として、大きなイベントのプロデュースを挙げた岩井さん。
例えば学校や船など、今使っている場所とは違う会場に出会いたい。今までやったことがないところでやりたいと話します。ブライダルをしていたら、今のチームでイベントのプロデュースもできるので、そんな挑戦ができたら楽しそうだなと考えています。

自分たちの所に来たお客さんを、全部で自分たちでやる必要はありません。もし式場でやる方があっているのであればそちらをご案内していい、というスタイルでやっているBHFさん。いいのか悪いのかセールス感はあまりないとお話されました!

来場者からのコメントでも岩井さんファンがたくさんいることがわかり、岩井さんの人を惹きつける魅力が存分に伝わってくる1時間でした!

【岩井 彩華】
株式会社BHF ウェディングプランナー/ Creative Quarter Nakatsu・Laugh Out Kitchen スタッフ
ブライダルの専門学校卒業後、2019年4月に株式会社BHFに新卒採用で入社。
二次会・1.5次会・オリジナルウェディング・アウトドアウェディングをプロデュースするウェディングプランナーをしながら、映像制作やCreative Quarter Nakatsu・Laugh Out Kitchenのスタッフを務める。
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