2022年9月16日のハイパー縁側は、高校生団体Justiveの代表、牛窪慶伍さんをゲストにお迎えしました。
テーマは「アメフト高校生が語る昆虫食」。

中学2年生からアメフトを始め、高校時代には活躍期待選手として雑誌に掲載されるほど活躍していた牛窪さん。
アメフトでの体づくりのためにプロテインやサラダチキンを多く食べていたそうですが、その食生活を続けるのが辛くなり他の選択肢を探していたところ、Web記事で「スーパーフード」として紹介された昆虫食に出会います。

そこでこおろぎせんべいを口にしたところ、普通のおせんべいと変わらぬ美味しさに驚きます。これほど美味しく、かつ社会問題を解決しうるポテンシャルがあるにも関わらず、なぜ昆虫食は普及していないのか。

疑問を持った牛窪さんは、昆虫食に関わる企業へのインタビューや街頭アンケートをとると、昆虫食の見た目やネガティブなイメージが普及のハードルであることが明らかになり、それらを克服するための活動を開始します。

“社会課題へのアクション”

あわせて、高校生がボランティア活動できる機会や団体が少ないことから、高校生一人一人が興味のある社会課題に対してアクションできるよう、高校生団体Justiveを設立します。

最近ではなんばウォークで昆虫食イベントを開催し、企画や企業への営業、当日の運営まで全てJustiveのメンバーで行いました。昆虫食が見た目を克服した場合にどのような反応が得られるのか検証するため、昆虫食としての見た目が気にならない商品を多くラインナップ。

昆虫食へのネガティブなイメージを払拭するため、パッケージや味を工夫した商品は多いそうで、お客様からも見た目は気にならないし意外に美味しいという声や、高齢の方からは「昔食べてたが今はこのような商品になっているのか」などのポジティブな声をもらったそうです。
ハイパー縁側の参加者も牛窪さんのおすすめ昆虫食を体験しました!

現在、昆虫食が高い理由として、原料の昆虫を輸入に頼っており輸入量が少ないので空輸していることが挙げられます。昆虫食の需要を上げることで値段を下げることに繋がるので、これからも昆虫食の普及活動を継続していきたいと話される牛窪さん。

また、Justiveでは小学生への昆虫食の授業も行いました。小学生への昆虫食の認知は意外に高く、若い世代の環境への意識の高さにこれからの未来は明るいと実感されたそうです。

最後は、参加者の皆さんに対して「食料問題や環境問題に対して、あなたはどのようなアクションを取りますか」と問いかけた牛窪さん。
一人一人の簡単な行動で食料問題や環境問題に向き合えるからこそ、自分にできるアクションを行うこと、その重要性に気付かされた会でした。

【牛窪 慶伍(keigo ushikubo)】
学生団体Justive 代表
2004年生まれの17歳。
中学からアメフトに取り組み、朝日新聞アメフトのTwitterや、活躍期待選手として雑誌へ掲載されるなど、アメフト一本の学生生活を送る。
日常的に食べていた〇印の「こおろぎクッキー」が、実は様々な可能性を秘めていると知り感銘を受けるも、なぜ普及しないのか疑問を感じ、日本で昆虫食を普及させる活動を開始。
現在、高校生が自分の関心のある社会問題に対して解決策を見出す学生団体Justiveを創立し、代表を務める。
高校生団体Justive