2022年7月26日のハイパー縁側@中津は、角谷 璃子さんをゲストにお迎えしました!
テーマは、「“ふるさと”を想う」

涼やかな浴衣姿でご登場の角谷さん。現在は、大阪ターミナル株式会社に出向中で、梅田エリアを盛り上げる取り組みに携わっています。そのひとつとして、7月30~31日に『梅田ゆかた祭2022』が開催されます。梅田エリアに5つの特設会場を設け、様々なイベントが行われたり、『ハイパー縁側@梅田ゆかた祭』と称し、多種多様なゲストをお迎えして、3会場で20組のハイパー縁側を行います。

角谷さんは、JR大阪駅5階「時空の広場」の会場を担当。北区にある上田安子服飾専門学校とコラボし、「世界各都市」をテーマにした浴衣ファッションショーを開催予定。
浴衣の豊かなバリエーションを感じられる面白いイベントだと角谷さんは話します。優勝されたチームには、「時空の広場」でのハイパー縁側にも登壇して頂く予定です。

角谷さんのご出身は、神戸市灘区。大学もご実家から通い、保健学科で免疫の勉強に励みました。また、アメフト部のトレーナーをしており、選手の筋トレやリハビリなどをサポート。人と関わったり、人の話をきいたり、新しい環境に飛び込むことは好きだったと話します。

そんな角谷さんが、就職先に選んだのはJR西日本。免疫の勉強は、学業としてはやりたいことだったけれど、将来的に続けていくイメージはなかったと感じていた角谷さん。同じ学科の友人は大半が進学をして研究を続けたり、医療関係の職を選択していく中、角谷さんは一般企業への就職活動を始めます。

偶然行くことになった、JRの就職説明会でアメフト部の先輩に出会います。そこできいた話が面白く興味をもったので、さらに詳細がきける説明会へ。その説明会でリクルーターの方が、「全国に“ふるさと”ができるよ」という話をされたそう。その言葉が心に響いた、と角谷さんは振り返ります。

実家暮らしが長く、外の世界に出てみたいという気持ちがどこかにあったと角谷さん。“ふるさと”は、生まれたところとは、限らない。自分の生き方や、人との関わり方次第でそれぞれの地域が“ふるさと”になる可能性がある。と、気づいたと言います。

そして、入社が決まった角谷さんが配属された先は山口県。山口県に対して、遠く端っこの方というイメージしかなかった角谷さん。同期の女子たちは関西勤務で、友達も知り合いもいない山口へ行くことになり、「つい泣いちゃいました」と話します。

「あ〜、山口か…」と、ため息まじりに向かった山口県ですが、今では全国で1番好きな県と胸を張ります。山口の人が、山口の誇りだと思っている場所や自然に触れることができたり、優しく心配してくれる人柄に惹かれたと言います。

“あの人へ会いに行こう”

土地と人の魅力は、住んでみないと分からないと角谷さん。「あの場所へ、あの人へ会いに行こう!」と思わせてくれる“ふるさと”は、心の支えであり、全てを受け止めてくれる特別な場所だと語ります。

そんな角谷さんは、今年度から大阪へ異動となりました。人との距離がやたらと近い関西もやっぱり好き、と笑います。しかし、山口や広島に比べて圧倒的に規模が大きく、関わる人の多さには戸惑いもあるそう。1対1の関わりの優先順位が下がってしまうことを懸念しています。「これでいいのか?」と自問しながら、大阪だからこそできることを進めていきたいと考えています。

まず、規制に捉われず自由に使ってもらえる場所を大阪にたくさん作りたいと話します。「この場所はこう使いなさい」「花火だめ」「犬の散歩だめ」ではなく、皆さんのアイデアで面白く場を使いこなしてもらえたら。その為にどうしたらいいのかは模索中で、挑戦していきたいことだと言います。

場所の使い方には、「日常」と「非日常」があるのでは、と角谷さんは指摘します。イベントなどを催して、外から人を集めるのは「非日常」。気構えなくてもふらっと行けて、「あそこ行ったら誰かに会えるな」という「日常」。
そんな「日常」の場の使い方は使い手に任せつつ、「非日常」なイベントを「日常」の場の人々と共に作りたいと考えています。

最後に、これからの大阪駅に期待することを参加者の方々に尋ねると、坂本さんは「知り合いのミュージシャンが、大阪駅の広場で演奏する機会を得たりすることはチャンスでしかない。ファンが増えることが楽しみ」と、話します。

二胡奏者であり、梅田ゆかた祭でも演奏して下さる水川さんは、「通過点である都市の駅でありながら、そこで集うことができる、交流の場としての広場があるのがいいな」と大阪駅の魅力を語って下さいました。

山口県出身で駅が大好きの福田さんは、「駅は出会いや別れのドラマが自然と生まれるところ。しっかりとマネジメントするものではなく、些細なドラマを拾い上げることが必要なのかなと考えます。ふわっとマネジメントしてもらえたら。」と、アドバイスを下さいました。

夏に続き、冬にもイベントを企画予定だとか。ついついデスクワークが増えているので、実際に梅田に住んでいる人、関わっている人と一緒に作り上げるという関係性を作っていきたい!と意気込みを教えて頂きました!

梅田に住んでいるか、住んでいないか、に関わらず、「梅田っていいよね」と思ってもらえるには、どうしたらいいのかを考え続ける角谷さん。
人の話にしっかりと耳を傾けながら積極的に動き、前に進もうとしている姿が印象的でした。様々な場所で人や事柄と出会い、ヒントを探りながら地域の人々とどのような場を作り出していくのか、ご活躍が楽しみです!

そんなアクティブな角谷さんの大切な“ふるさと”は、まだまだ増えていきそうですね!

【角谷 璃子】
大阪ターミナルビル株式会社
2019年 JR西日本入社 新山口駅(みどりの窓口)
2020年 広島支社 地域共生室
2022年 本社 創造本部
2022年 大阪ターミナルビル株式会社(出向中)
関西生まれ、関西育ち、入社後初めての県外(まさかの山口)に配属。
広島支社では、地域の事業者様と一緒に売れる商品開発をしたり、無人販売の八百屋を駅でオープンさせたり、人との繋がりを大事に仕事をしていました。
現在は、まちづくりってなんだろう?と模索しながら、大阪梅田エリアを盛り上げる取り組みをしています。
大阪ステーションシティ
大阪ターミナルビル株式会社
梅田地区エリアマネジメント実践連絡会
梅田ゆかた祭2022
てみてプロジェクト