2021年12月6日のハイパー縁側@中津は、島村修平さんをゲストにお迎えしました!
テーマは「税理士のあれこれ〜1222.酒とカレーと経営と音楽に向けて〜」

通常1ヶ月前から告知するハイパー縁側ですが、今回は高校の同級生であるラフアウト中津廣瀬大輔さんからの紹介で、急遽1週間前に登壇が決まった島村さん。
同級生の中でも、廣瀬さんは早くに起業されているので、お金のやりくりや、人との接し方などを聞いて、刺激を受けていると話します。

島村さんは、大手の会計事務所で会計監査などの経験を積まれた後、大阪市内で島村修平会計事務所を設立。現在、9人の社員さんを抱えています。

そんな島村さん、スムーズに会計士の道に進まれた訳ではありません。
大学生活の最初の3年間はバイトに励んだ為、7年をかけ経済学部を卒業。新卒のルートから外れての就職活動はうまくいかず、「ちょっと会計士でも目指すか」と考えついたのが、会計士になるきっかけだったそう。

どうせ社会人をするなら、会社や社会の事をものすごく知る事ができる仕事をやってみたかったと話します
「もう1年半ほど学生をさせて下さい」と両親にお願いして勉学に勤しみます。
試験に受かった後は、会計士が必要とされている年であったことも重なり、すぐに働き始めました。

と、ここでファシリテーターがビールの提供をする事になり、マイクは廣瀬さんに交代。12月22日に開催されたイベントの話に。
365日365食カレーを食べたいと思うほど、カレーが何よりも大好きな島村さん。東京でスパイスを仕入れ、今後は自分の型を見つけたいと語ります。また、みんなカレーが好きだから、お客様と話のきっかけにもなるそう。

その大好きなカレーと、ラフアウト中津で開催されているヒロセバーがコラボレーションしたら面白いという事で、北浜のスパイスカレーの名店とのコラボが決定。
また、プロの音楽家をしている島村さんの友人にも来てもらい、カレーとお酒と音楽が交わるイベントを企画されました。

さらに、島村さんのワンコイン経営相談も開催。「年収が高い」「暗い」「堅い」「喋りにくい」というイメージを持たれがちな会計士・税理士ですが、そこに風穴を空けたい!と島村さんは話します。

“会いたくなる、会計事務所”

そんな島村さんの事務所のキャッチコピーは、“会いたくなる、会計事務所”と、照れながら教えて下さいました。コロナ禍で難しいこともあるけれど、“オフラインで会ってなんぼ”と、島村さんは考えています。その為に社員さんを増やし、お客様としっかり向き合って話せる環境を作っています。

会計士にあれやこれやと尋ねるのは、お金もかかるし敷居が高そうと言われるけれど、そんなことはないと島村さん。
もちろん不動産や税金の相談もありますが、先日は「皿の引き取り手を探してほしい」という相談を受けたそう。

仕事上、弁護士や社会保険労務士、デザイナーなど様々な業種の誰かと繋がっているので、何でも気軽に話してほしいと言います。
開業したての個人事業主の方から大企業まで、島村さんの事務所に来られるお客様は幅広く、それぞれに面白さがあると話します。

中小企業に対しては事例の紹介や、会計や税金の事以外でも役に立ちそうな情報を集めて伝え、一緒に成長していくのが楽しいと島村さん。お客様が知らない為になる情報を伝え、「あ、分かったわ!」という顔をされて、「ありがとう」を頂くことが何より嬉しいそう。

大企業に関しては、難しい税金や会計の話が多く、それはそれで頭の体操として必要なので楽しんでいると言います。
また、島村さんは大学で監査論を教えています。監査の仕事は、不正を見つけたり決算書が正式に書けているかを確認したりと、大事な仕事だと話します。

自分たちの仕事はAIによって無くなる仕事の上位に入る、と島村さん。
しかし、それは半分合っていて半分間違っていると指摘します。単純作業は無くなるけれど、経営者が数字を使ってどう経営するのか、それをサポートするのが島村さん達の仕事だと話します。
AIに単純作業を任せることで、その分、浮いた時間を人と接する時間に当てる事ができ、よりよくなるのではないかと考えています。

同じ事を言うとしても、“誰が言うか”が大事だと島村さんは言います。
“この人が言うからいいんやな、面白いんやな”と思われる税理士になりたいし、社員さんにもそうなってほしい。自分が褒められるより、社員さんが褒められ評価される方が嬉しいとも話します。

個人として感情移入している部分と、仕事として正さなければならない部分の両方を共存させている、と話す島村さん。淡々と話される中に、人との繋がりを大切にし、お客様と社員さんと共に進んでいくという思いや愛情を感じました。

暗そうに見えるこの業界に心が痛んでいる島村さんは、つい最近、「会計事務所でよかったこと」を1日1個ツイートすることを始めたそう。
「今日は、ハイパー縁側のことをツイートします」と話して頂きました!
現在の税理士・会計士のイメージを払拭し、新しい会計士像を構築中の島村さんと仲間の皆さんに期待が高まります!

【島村 修平】
島村修平会計事務所 代表(公認会計士 / 税理士)
1981年生まれ、大阪市出身。
カレーが何よりも好物。
2007年公認会計士試験二次試験合格後、デロイトトーマツグループで会計監査、税務に関する経験を積んだ後、2019年7月に島村修平会計事務所を設立。
現在は、「会いたくなる、会計事務所」をコンセプトに、大手上場企業から中小企業、個人事業主の税務顧問業務を行いながら、親しまれる専門家を目指して活動している。
2018年4月より、関西大学商学部非常勤講師。
2020年2月NewsPicksマンスリープロピッカー就任。
島村修平会計事務所