2021年11月29日のハイパー縁側は、大塚正信さんをゲストにお迎えしました!
テーマは「地域貢献っていう奴 大概強欲〜本当はお金が好きなんでしょ?〜」

大塚さんは東三国でバーを12年ほど経営してきました。現在はそれをやめて、アルミ鋳造工場だった実家をリノベーションしてカフェにし、スポーツ関係のアパレルも始めました。他には少年サッカーのコーチとその一般社団法人の理事、保護司も始めるなど様々なことをされています。

それと並行して、東三国で地域を盛り上げるために地域の子供たち向けのイベントなどの活動をしています!

東三国は、中津のように民家とお店が乱立する、商業地でも住宅地でもない場所だそう。多くのお店があるがまだまだ知られていないまちの魅力を発信すれば、もっと人が来てくれるのではと考え、マップをつくりました。50店舗にまで増え話題になりましたが、突如他の人にパクられてしまったそう。再挑戦しようとしましたが、結局儲からなかったり各々自分の店が優先になるのもあり盛り上がらず、やめることになりました。

この活動で気づいたこと。それは飲食店などがあるからではなく、おもろい人がいておもろいことをやっている流れでしか、まちは活性化しないということです。おもろい人はお金で買えません。お金ではなくおもろいことをしたいことが原動力なのに、みんなはまずお金をひっぱってこようとする。それが今の地域づくりの課題だと感じています。

よくあるのは、お金をひっぱることが目的になって、よくわからない企画にコンサルが入り行政の補助金を突っ込んでいる状態。それでは結果も出ず地域に何も残らないと話します。

大塚さんは、2年前にまちで子ども向けのハロウィンイベントをしたそう。地元の企業・個人から1口3,000円で5万円ほどのお金を集めると、500人もの子どもたちにお菓子を配れたそうです。小さなお金でもこれだけ人が喜んでくれるのを見て、やはり地域に還元されることにきちんとお金を使うべきだと大塚さんは思いました。

地域を知るには地域にいる人を知ることでしかわからないと大塚さんは話します。1人2人がまちおこしをしたいと言っても仕方がないこと。まちにいる100人、1,000人がそう思うからこそしたいことができるようになっていきます。

多様性を認めみんなが生きやすい世界が前提にあった上で、やりたいことを色んな人がたくさんやっていくと、当然面白くない企画はつぶれてしまいますが面白い企画は続いていきます。それにより面白い企画がたくさんできて、そこに資本が入るから跳ねると話します。現状はその前段階で、“ゴミみたいな”企画書ができてお金だけとって、あとはお願いしますという状態。それは悪だと断じます。

大塚さんは自腹を切れない地域貢献はしない方がいいと話します。自身の地域貢献に関しては自分のお金が余っている分を使っているだけ。

“まずは自分たちのお金で型をつくる”

地域に納めたお金が地域で使われるのは、まさに税金と同じような形。税金でなくても、自分たちがお金を使えば目に見えます。最初からお金を行政からひっぱってくるのではなく、まずは自分たちのお金を使って型を作る。1,000円からでも自分たちのお金でやることに意味があると考えています。

それが大きくなってより多くのお金が必要になったときに、ようやく行政にお金を出してもらう。そうステップを踏んでいけば行政のお金がちゃんと地域に活きると考えています!

何をやるにしても自分たちの目的は持っておかないと成功しないし、形にならず残っていきません。そして、できないことを無理してやるよりも、自分ができること・向いていることをやることが大事。それが結果的に世の中のためになっていくとお話されました。

今の地域を取り巻く状況を冷静に分析しながら、熱い言葉で語られる問題意識に気づきをたくさん得られる回でした!

【大塚 正信】
Cafe Jugar 工場長(カフェ) / PEGA-PEGA 代表(スポーツアパレル) / 一般社団法人ロベルトスポーツクラブ 理事 / ジュニアサッカーコーチ / 大阪保護司会淀川地区理事 / イベントオーガナイザー
1979年8月23日生 / おとめ座 / O型 / 動物占い 黒ヒョウ
大学卒業後、東京の飲食店で3年間和食を学び、なぜか大阪でスポーツバーを開く。
12年不毛の地にて町おこしプロジェクトなどを立案、実施するも全てパクられた上に乗っ取られる。
2018年に現在の廃工場後に移転、ハロウィンイベントなど地域に密着する店づくりをしながら、あくなき挑戦をし続ける42歳厄年。
Cafe Jugar
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一般社団法人ロベルトスポーツクラブ