2021年11月26日のハイパー縁側@天満橋は、田村智美さんをゲストにお迎えしました!
テーマは「LIVE ART SMOOTHIE 見たない?」
本日のハイパー縁側は、アートスムージーを作りながらトークセッションをするという新しい企画にチャレンジです!

2017年から天満橋で飲食店を始めた田村さん。現在、フードアートプロデューサーとして活躍されています。
田村さんのお店は、美容と健康によいスムージーなどのスイーツを販売されています。スムージーの色彩を生かし、カラフルでユニークなアートスムージーを看板商品とされています。

今回はトークセッション中に、“ハイパー縁側”のロゴが入ったスムージーを完成させて頂く特別編!カメラのアングルを手元に切り替えて、いよいよスタート!

「お願いしまーす!」と手を動かしながら、軽やかにお話される田村さん。コロナ禍では、インスタライブでトークをしながら作品を完成されることも多いと言います。

“ハイパー縁側”と聞いて、縁側には癒しのグリーンがあるのでは?と緑のスムージーを基調に、いちごで紅葉が散っている様子を表現したスムージー。その表面に、黒ごまペーストをフルーツピックの先につけ、“ハイパー縁側”のロゴを描いていきます。

実は、田村さんは最初からスムージーの販売をされていた訳ではなく、ハンドメイドの鞄や雑貨を扱うお店をしていました。
しかし、お店は住宅地とオフィス街の間の静かな場所にあり、人通りも少なく、お客さんはなかなか来なかったと言います。お店を始める前、この場所はカフェだったということもあり、「ランチありますか?」と来られる方がチラホラいたそう。

そこで、飲食のメニューも始めることに。ハンドメイドの雑貨を見てもらいたいので、女性をターゲットにしたいと考えた田村さんは、美容と健康に良いスムージーを販売することを思いつきます。

小さい頃から絵画教室に通い、芸術大学に進み、絵を描いたりものづくりを得意とする田村さんですが、スイーツ作りの経験はありません。一から勉強を始め、試作や失敗を繰り返しながら身につけてきたと話します。

努力も実り、スムージーの販売を始めると、すぐに行列ができる人気店に。
ありがたいけれど、複雑な気持ちだったと田村さんは言います。お店を始めた目的は、ハンドメイドの雑貨販売なのに、SNSでは“スムージー専門店”と紹介されることも。

本当に見てもらいたいのは雑貨なのに・・・と葛藤が続いたそうです。しかし、スムージーも自分が生み出しているもので、布を切って縫って作る鞄や雑貨と一緒だということに気づいたと言います。
食べ物を使って自分を表現できるもの、一杯一杯気持ちを込めて感動してもらえるものを作ろう!と思ったそうです。

“人を楽しませたい”

「自分の世界観を表現しないとお店をやっている意味がない」と田村さん。スムージーは美容と健康によいだけでなく、色彩を楽しめる商品だと言います。日常を過ごす中で、色彩を意識している人はあまりいないと田村さんは感じています。色を選ぶ喜びを感じてもらい、食べ物でもっと楽しくなれたり、感動できる商品作りをされています。

「ただの、ものづくり好き人間です」と笑顔の田村さん。昔から買い物に出かけても、手にとって自分で作れそうと思ったら、構造だけを見て買わずに帰り、自分で作っていたそう。
一つのものを完成させるまでの過程を考えるのが楽しいという田村さんは、同じものを何回も作り続けるのは性に合わないと話します。
新しいものを作ることに対する集中力は、2回発揮できないそう。接客業も一期一会なので、常に新鮮な出会いがあるから楽しいと言います。

20代前半の頃、正社員に憧れて興味のない職種に就職した田村さん。長続きしなかったと言います。その時、1回きりの人生、就職しなければならないという固定概念に囚われず、好きなことをして好きに生きよう!と決めたそうです。

その後、フリーターとして働いている中で、今のお店に繋がる出会いがあったそう。
オーナーとの出会いであったり、大学の先生と繋がったり、いい出会いも良くない出会いもひっくるめて、今の自分があると話します。また、今まで言われた厳しい言葉も、お店をするにあたっては強みになっているそう。

全てを含めて人の縁ってものすごく大切と実感している、と田村さんは言います。
「細かい作業大好き、一生やっていける」と話しながら、白いヨーグルトの上に描かれた“ハイパー縁側”のロゴの滲みを丁寧に補修される田村さん。
ついに完成した『秋のハイパー縁側』と題したスムージー。色彩豊かで唯一無二で食べるのがもったいないと言いながら、美味しく頂きました!

田村さんが天満橋でお店を始められて5年ほど。その以前から、天満橋にはこだわってされているお店が多いと言います。そのお店の方々と一緒に天満橋界隈をもっと盛り上げていきたい!と締めくくって下さいました!
1回きりの人生を、まっすぐ力強く生きる田村さん。今後も、さらにたくさんの人の心を動かし楽しませて頂きたいです!

【田村 智美】
JTRRD フードアートプロデューサー
大阪生まれ、大阪育ち。
なんちゃって芸大卒。
趣味のモノづくりがこうじて、2017年に天満橋でお店を始めました。
JTRRD(ジェイティード)
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