11月12日のハイパー縁側@天満橋は、望月里恵さんをゲストにお迎えしました!
テーマは、「生みやすく育てやすく生きやすい世界を目指して」。
大阪生まれ大阪育ちの望月さん。「そこの橋渡ったとこに住んでいます」と軽やかな自己紹介から始まりました!

望月さんのお子さん2人が「こんにちはー」と声をかけてくれ、和やかな雰囲気でトークセッションが進みます。
望月さんは助産師としてクリニックで働かれた後、助産院を開業し、地域のお母さんの相談を受けたり、授乳のケアをされています。
また、赤ちゃんが生まれたお宅を訪問し、子育てに役立つ情報の提供や体重測定など、国の事業にも携わっています。その中で、この地域の親が抱える問題が見えてきた、と望月さんは言います。

天満橋界隈はタワーマンションが増え、子育て世代の人口が急激に増えたそう。タワーマンションはプライバシーが保たれている為、同時期に赤ちゃんが生まれていても、お互い知らないケースが多いと言います。
地方から大阪に移り住み、共働きで忙しく、妊娠中に接点を持たないまま出産。親戚など知り合いも近くにいない中、孤独な育児をしている家庭が少なくありません。
さらに、コロナ禍で親子が集まることのできるイベントが減り、オンラインでの開催となっていたりします。

オンラインには限りがある、と望月さんは話します。実際に先輩ママのやり方を盗み見する機会や、少し早く生まれている子達の様子を見たりすることがオンラインでは難しいからです。雑談のようなものが必要だと考えています。
そこで、京阪シティモール2階に大阪市のひろば型子育て支援施設『U-me-cafe(ウーミーカフェ)』を開設しました。

繋がりや体験・知識を提供できる場として、10月にオープンして1ヶ月ちょっと経ちましたが、アカチャンホンポやベビールームのすぐ近くという恵まれた立地も相まって、子育て世代の方の関心も高いそう。
「カフェと言ってますけど、コーヒーは飲めませんよー」と笑顔の望月さん。“子育て支援施設”というと、少し硬いイメージになってしまうので、ふわっと気軽に立ち寄ってお喋りして欲しいという想いを込めて“カフェ”とつけたそうです。

“ウーミーカフェ”

病院で出産し、退院したら孤独の育児が始まるお母さんが多く、自治体の赤ちゃん訪問や検診などもありますが、途切れ途切れの支援が行われているのが実情。産後うつのリスクも、出産後から3ヶ月程までが高い。そこで、妊娠期からウーミーカフェに来たりオンラインイベントに参加する事で、産後、“困った時にはあそこがある” “あそこには仲間がいる”と思ってもらえる場所にしたい、と望月さん。

望月さんは妊娠期からの切れ目のない支援を心がけていて、ジェンダー平等の実現にも力を注いでいます。
妊娠期、出産や赤ちゃんの情報がママには入りやすいけれど、パパは情報弱者になりやすいと望月さんは指摘します。妊娠期からパパにも情報提供があり、赤ちゃんを迎える準備を一緒にできるような社会になっていくべきと考えます。

また、男性が育児参加していくにあたり、男性の産後うつもあるそうです。
「妻が何か分からんけど不機嫌やな〜」と言い合えるような、男性同士の交流の場も必要と言います。

ウーミーカフェは商業施設の中にある為、パパも行きやすく土曜日はパパも多く来られているそう。“パパデー”をつくるのもいいかも、と望月さん。
“しんどいからやって”ではなく、“しんどくなる前に、楽しいから一緒にやろう”と言うスタンスで共に子育てに取り組めるといいなぁと話します。

産後や育児期は、1人では絶対乗り切れないと望月さんは言います。
便利な家電を導入したり、公共のサービスや家事代行・ベビーシッターをお願いするなど、使えるものは使い倒すべき!と力強く話します。

天満橋エリアは以前からオフィスが立ち並び、子育て世代が少なかったこともあり、子育て支援施設が数えるほどしかないそうです。
幼稚園や保育園の入園前や育休明け前のお母さんはどうしても息づまることもあると思います、と望月さん。ちょっと息抜きできる場所や、定期的に親子が集えるイベントが開催される機会がもっと増えてくれたら、と話します。

現在、ウーミーカフェでできる講座は限られているので、今後は企業や地域とコラボレーションして、この界隈全般的に育児を楽しるような仕掛けをつくっていきたい!京阪シティモールの屋上や空きスペースを利用して、どんどん活動をしたい!と締めくくられました。
「生みやすく育てやすく生きやすい世界」を天満橋からぜひ発信して頂きたいです!

【望月 里恵】
一般社団法人U-me 代表理事 / 助産師
1981年生まれ。
大阪府立大手前高等学校卒業後、京都嵯峨芸術大学短期大学部美術学科及びデザイン専攻科を修了し美術学士(建築)取得。
25才で心身を崩し、自分の心と向き合うことで、人はとても生きやすくなるということを知る。
その後、大手印刷会社でアートディレクターを務める傍ら、心と身体について独学を続け、リーマンショックを期に退職を決意。
テレビで開業助産師という職業を知り、命の誕生の不思議と、妊娠出産にかかわる心身の変化に魅せられ、助産師を目指すことに。
独立行政法人国立病院機構大阪医療センター附属看護学校卒業、看護師免許取得後、神戸市看護大学助産学専攻科に進学するが妊娠出産にて中途退学。
翌年、宝塚大学助産学専攻科を受験し助産師免許を取得する。
産科勤務を経て、ママと家族の心にもっとそばで寄りそい、生みやすさ・育てやすさ・生きやすさを共に目指したいと考え、2020年、リエ助産院を開業する。
2021年10月1日京阪シティモール2Fにて大阪市のひろば型子育て支援施設「U-me-cafe 」(ウーミーカフェ)を開設。
一般社団法人 U-me
大阪市地域子育て支援拠点事業 つどいの広場 ウーミーカフェ
リエ助産院