2021年11月11日のハイパー縁側は、mash artさん(まきさん)をゲストにお迎えしました!
テーマは「mash artが描くグラデーションの世界」

まきさんはチョークアート作家です。先月行われた中津アートフェスティバルにも出展し、ハイパー縁側に素敵な絵を製作してくださいました!

チョークアートとは筆を使わずに、オイルパステル(クレヨン)の油分を手の温度で溶かしながら指で塗る描き方です。まきさんは日中は絵描きの現場や教室があり、夜中に自分の製作活動をしています。発色の綺麗さは誰にも負けないと胸を張ります!

まきさんは高校まで和歌山に住んでいました。高校時代はモデル事務所に入り、雑誌のモデルになろうと養成学校に通っていたこともあるそう。卒業後は神戸のアパレル店で勤務していましたが、24,5歳のときに大きな交通事故に遭い、一時は寝たきりになってしまいました。ここで人生の転機が訪れ、一回死んだと思って好きなことをして生きようと考えます。

自由の身になって海外に行きたい。ヒッピーのカルチャーが好きなので、そのコミュニティがあるオーストラリアに行きたいと考えます。まずは絵を習いに渡航し、そこからまきさんの旅人人生が始まります。

事故に遭ったことは一見暗いことに思えますが、この転機からの跳ね返しが大きかったのでいいきっかけだったと、まきさんは明るく振り返ります。

3週間絵の勉強をした後は先生のもとで修行をしながら、オーストラリアの現地の人たちに混じって日が昇ったら起き日が落ちたら寝る、健康的でゆったりした生活をしていました。日本とは違って働くのが美徳ではない世界で、いい暮らしをしているなと感じたそう。
自分自身の考え方がシフトし、頭の柔軟さが増したと話します。生きるってこれでいいよな、とネジを緩めてもらった感覚があるそう。

帰国後は箱バンを購入し、スノーボードとサーフボード、犬を乗せ4-5年かけて旅をしながら日本各地に住んでいました。島にいると携帯電波が届かずガソリンも常にいれておかないといけない、冬の北海道では一日中雪かきをし続けないといけないなど、その土地だからできる苦労と体験が自分自身のポジティブなパワーに変わっていると話します。

現在の拠点は和歌山で、すぐ海や山にいける環境。そんなロハス的な環境が自分のリズムに合っていると言うまきさん。仕事は大阪や神戸がメインで移動時間はかかりますが、ここに戻ってきて一度リセットされるのもいいなと思いずっと住んでいるそう。

“ナチュラルでシンプルな考えで生きる”

まきさんはナチュラルでシンプルな考えで生きようということが自分の中にあると話します。自分にとってストレスのない状態が一番だそうです。

今は絵描きってこんなに忙しい?と思うぐらい忙しいそうですが、その中でも持ち前の明るさで自分のペースを探りながら製作活動を続けるまきさん。

これからもmash artさんらしさあふれる素敵な作品を見るのが楽しみです!

【mash art(マッシュアート)】
チョークアート アーティスト
和歌山生まれ。
チョークアートの本場、オーストラリアで修行を積み、
独特の立体感とグラデーションに魅力され、
旅人をしながら絵を描いていました。
画材はオイルパステルを使い
筆を使わず指のみを使い、色を塗り混ぜる描き方をします。
鮮やかで楽しい世界を表現するまさに100%ハンドメイドアートです。
商業アートの分野で、店舗の看板や内外装に壁画など
オーダー制作をしています。
デザインオーダーやDIYなど出来ることを駆使して
依頼者様の要望に答えています。
現在は拠点を構え、絵画教室を開校。
小、中、高校の講師や出張教室なども行っています。
mash art
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