10月26日ハイパー縁側は、高石市職員と一般社団法人HITOTOの代表理事を兼業する山本譲さんをゲストにお迎えしました!
テーマは「ヒトから始まるまちづくり~高石市兼業公務員の地方創生~」
2020年度に開催されたリノベーションスクール@高石を機に、現在もまちづくりに携わる山本さん。当日は家守会社を運営される山本さんとご一緒に、街の中に眠る地域資源の利活用について語り合いました!

山本さんは高石市の職員で、一般社団法人HITOTOの代表理事も務めています。
昨年、山本さんが高石市に持ち込んだリノベーションスクールを通して、今年の6月に家守会社を立ち上げる事を決めました。主な業務はエリアマネジメント。
地域を知り、新しい挑戦の支援、古くからあるモノの再生に携わっています。

そんな山本さんは大阪阿倍野の出身です。新卒で入社した先は、通信販売の会社。繊維系商品のプランナーやバイヤーをしていたそうです。商品企画がやりたくて入った会社ですが、30代になるとマネジメントの方にまわらなければならず、現場という最前線で活動をしたかった山本さんは、興味のあった街づくりの方面に進路をかえます。
市役所に入ってからは、総合企画部門で国の補助金の業務を担うなど街の中枢に関わる中で、「街を面白くするにはどうすればよいか?」という問いが浮かんできたといいます。

山本さんが活動しているのは大阪府高石市。堺以南、泉州地区にあるコンパクトな街です。
関西空港に行く途中のベッドタウンね…という印象を持たれがちですが、さまざまな魅力にあふれた街なのです。
まずは、旧石器時代から人が住んでいたとされる歴史ある側面。
そして、昭和の中頃まではリゾート地としても知られる場所でした。海もあり、山もあり風光明媚な側面。
そして現在の、産業が盛んな臨海工業地帯という側面。
こんなにも沢山の側面を持ち、かつコンパクトな街である高石市の魅力をなんとか育てたいと山本さんは奮闘していました。

そんな中、山本さんはリノベーションスクールに出会います。
「地域資源を活用して、地域経営課題を解決し、魅力や価値を高めていく」
この様なコンセプトをもつリノベーションスクールに共鳴し、市として導入する事に注力しました。
遊休地や空き家をなくすのではなく、協力して頂ける賛同者を募り、街の奥行き・深みを守っていく事が大事だと山本さんは話します。

“この街が大好きだ!という想い”

なかでも大切にしていることは、物件探しではなく、オーナー探しをするということ。自分の街をよくしたい!自分の街が大好きだ!という方と一緒に面白いことをしていけば、街はどんどん活気づき、魅力ある街になるだろうと話します。

一般社団法人もたちあげ2足のわらじで活動する山本さんですが、行政と民間企業・各種団体の連携の仕方にはいろいろと思うところがあります。
行政と民間の在り方として最善だと思うのは、民間サイドからのアクションもある中で、包括したフォローを行政がしていくスタイル。
志ある人が民間団体から始め活動していく中で、「会社にした途端、動きにくくなる」という反応も感じるそうです。そんな思いをさせないためにも、行政としてフォローをし、整備していく事が大事だと話します。

熱い想いをはなす山本さんですが、ハイパー縁側の様子を見て、HITOTOでも街の人を呼んでみんなで話すような企画をやりたいと思ったそうです。
まずは、街の人に話をきいてもらい、ともに話を深めていく。そうすれば、ビジネスプレイヤーが生まれたり、外の人が来たり、それぞれが混ざり合いながら街づくりが進んでいくのではないでしょうか。
ハレの日でなく、ケの日『日常』を大事に、地味だけど丁寧に一歩ずつ進めていく事を大事にしたいと話します。

最後に、来年やってみたい事について聞いてみると…
市民の動きが地域の活動に落ち着いてしまわないように、市の活動に結び付け、大きなリノベーションと小さなリノベーション両輪がまわることを目指して活動していきたいとの事でした。

高石市を愛し、地域の為に奔走する山本さんのこれからがとっても楽しみです!

【山本 譲】
一般社団法人HITOTO 代表理事 / 高石市役所 職員
1985年大阪府生まれ。
株式会社千趣会でバイヤー兼プランナーを経て、2010年高石市役所入庁。
地方創生等を担当する中、2019年度にリノベーションまちづくりと出会ったことをきっかけに、ボトムアップで高石市リノベーションまちづくりの予算を確保し、2020年度には全国初のオンライン対応型リノベーションスクールを開催。異動を経たものの、同事業を担当し続けながら現在に至る。
2021年度からは公民連携による遊休施設の利活用に力をいれながら、まちのプレイヤーと共に家守会社HITOTOを設立し、代表理事として、兼業で家守会社の運営を開始している。