2021年9月24日のハイパー縁側@天満橋は、岸本知子さん、佐野真弓さん、馬戸修さんが運営する北大江たそがれコンサートチームをゲストにお迎えしました!
テーマは「演奏者と地域が創り上げる街を舞台にした音楽会〜北大江たそがれコンサート〜」。

本日のハイパー縁側は、秋の空が広がり心地よい風が吹き、まさにコンサート日和の中でスタート!
京阪シティモールの屋上は、西側に向かって視界が広がっているので、夕焼けとビル群が綺麗に見えて、大好きな景色のひとつと話す岸本さん。岸本さんは、今年で16回目を迎える“北大江たそがれコンサート”実行委員会の代表をされています。

“北大江たそがれコンサートweek”は毎年秋に1週間、公園や楽器屋さんなど、街全体の様々な場所でコンサートが開催されています。コンサートは弦楽器を中心に演奏されていて、オープニングは川沿いから始まりフィナーレは北大江公園での“野外オーケストラ演奏”で締めくくられます。

公園での演奏は、コンサートを目的に来られる方もいれば、通りすがりに寄られる方もいるそう。さらに出入りも自由で、子供たちは遊具で遊びながら聴いていたり、とても多様性に富んだコンサートというのも魅力のひとつです。

Photo by Nomura

今年はコロナウイルスの影響により、大規模な演奏は延期とされましたが、「音の学校」と題した音の体験企画や、毎日17時から街と空に向けて音楽を届ける「music for stars」など、盛りだくさんの内容でした。まずは、“北大江たそがれコンサート”が始まったきっかけについてお話して頂きました。

元々、北大江公園は、ゴミも多く子供達も立ち寄らない暗い公園だったそうです。それを変えたい!という地域の方々が、ゴミ拾いをしたり花を植えたりする努力で、少しずつ綺麗になり始め、2006年に北大江公園がリニューアルされることになりました。

そのリニューアルをきっかけに、打ち上げ的に始めた音楽会が今に繋がっているそうです。天満橋エリアには楽器屋さんや楽器工房が何軒かあり、楽器屋さん関連や地域の皆様、演奏者の皆様の協力があって今に至ると、岸本さんは話します。そして、待ちに待った生演奏がスタート!

まず初めにアコーディオンを奏でながら登場されたのは、ピアノの指導者や演奏者として活躍されている佐野さん。天満橋の楽器屋さんと関わりがあった佐野さんが、ある時ピンチヒッターとして“北大江たそがれコンサート”に参加されることになったのが始まりだったそうです。“北大江たそがれコンサート”でもお馴染みの、イタリアのカンツオーネ『サンタルチア』を演奏して下さいました!

次に、来場された皆様との参加型クイズ大会が始まります!1700年代に作られたヴァイオリンと、新しいヴァイオリンの音色を聴き比べて、古いものを当てたり、北大江の街に関する歴史の問題など、3問が出題されました。
見事、正解された方には、オリジナル非売品缶バッチがプレゼントされます!

Photo by Nomura

“彩のある街”

1問目の弾き比べの演奏をして下さったのは、天満橋で40年ほど弦楽器の販売・製造・修理工房を営む馬戸さんです。馬戸さんは緑が多く川が流れる彩りのある街で、楽器屋さんをしたいと考えられて始められたそうです。馬戸さん自身は工房の運営を製作・修理は職人さんである息子さんたちが行い、「馬戸さんのお店の楽器でないと!」と話すファンがつくほどの腕前です。

次の演奏は、何と飛び入りで参加して下さったヴァイオリン奏者の坂井さん。2年ほど前、“北大江たそがれコンサート”を見に行かれた時に「参加したいです!」と申し出されたそう。そこから若手ホープとして大活躍中です。
坂井さんとアコーディオンの佐野さんと共に、アストラ・ピアソラの『cafe 1930』と、言わずと知れた名曲、葉加瀬太郎の「情熱大陸』を演奏して下さいました!

フィナーレを飾って下さったのは、馬戸さん。ヴァイオリンと言えばこの曲という、ヴィットーリオ・モンティーの『チャールダーシュ』を佐野さんと演奏して下さいました!

Photo by Nomura

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美しい音色が屋上に響き渡り、みなさんうっとり。ポップな曲調では自然と手拍子が起こり、とっても盛り上がりました!
最後に、天満橋をどんな街にしていきたいかと伺うと、「全人類みんなが歌や楽器を奏でられたら」という野望を佐野さんが語って下さいました。

岸本さんは「音楽から離れていた人や経験のない人も、この街にいることで、聴くことだけではなく、音楽を身近に感じてちょっと弾いてみようか、ちょっと歌ってみようか、とみんなで参加できたら」と話して下さいました。

進化し続ける“北大江たそがれコンサート”。様々な人を巻き込み、天満橋エリアがますます面白く魅力的な街になっていきます。来秋は、どんな場所でどんな演奏がされるのか、どんな企画があるのか、とても楽しみです!

Photo by Nomura

【岸本 知子 / 佐野 真弓 / 馬戸 修】
北大江たそがれコンサート 実行委員会チーム
2006年、長年の北大江公園周辺の方々の公園に対する活動が実り、天満橋駅近所の北大江公園がリニューアルオープン。
それを記念して公園にて音楽会を開催。
開催後、地域に集まる弦楽器店&工房を中心に、住民、企業、店舗、演奏者、町会とまちづくり実行委員会が協力してチームを作り、毎年秋に「北大江たそがれコンサートweek」を1週間開催。2021年で16回目を迎えます。
今年は昨年同様、コロナウイルスの影響により、北大江公園の野外オーケストラなど大規模な企画は延期となりましたが、代わりの特別企画として、期間中毎日17時から30分、街と空に向けて音楽を届ける「Music for Stars」や、音を実際に体験する「音の学校」など新たな企画も登場します。
北大江たそがれコンサート オフィシャルサイト