8月24日のハイパー縁側は、株式会社プレスマンの代表 小西豊さんをゲストにお迎えしました!
テーマは「PRESSMAN INC.”活版印刷の可能性”」

小西さんは、大阪府堺市出身で16歳の頃から実家の印刷業に携わり、今年で28年目になります。
トークセッションでは実際に工房で着ているエプロン姿で登壇され、まずその経緯も踏まえてお話をしてくださいました。

小西さんは実家で働いていた時は主に営業をされていて、ある時、父親から「他の窯の飯も食うてこい」と言われ、別の印刷会社に5年勤務されたそうです。

しかし、時代の変化と共にインターネットで簡単に安く印刷ができるようになり、そういった変化に対して「面白くない」と感じていました。

“忘れられへん”

ある時、ちょっとしたきっかけで活版印刷の展示会へ足を運ぶことに。展示会で発起人の方と名刺交換をした際、その活版印刷の名刺に衝撃を受けます。今まで自分が手に取ったことのない、五感を刺激される活版印刷の魅力に一気に惹きつけられました。

自分も、そんな「人を魅了する仕事がしたい!」と思い立ち、すぐに活版印刷機を導入しようと試みましたが、活版印刷機はとても貴重なものだったため導入するまでに一年もかかりました。

ただ、活版印刷機を導入しても使い方が分からない…どうしようとなっていた時、当時大喧嘩をして疎遠になっていた父親に電話をして事情を説明します。

すると、小西さんが導入した活版印刷機は、印刷機器の修理をしていた父親が一番詳しく熟知している印刷機械だったのです。

そんな活版印刷の名刺の値段は一般的なものと比べると4〜5倍もしますが、価格の価値ではない、たった一枚の名刺でそれだけ人を魅了するものに価値があるのではないかと考えています。

最近、小西さんのもとに訪れるお客さんの中には、工場に実際に訪れて「自分たちの手で印刷をしたい」といった人もいるそう。

日本のモノは良くも悪くもキッチリしすぎていますが、海外にはいい意味で「雑=味」がある。
活版印刷にはそういった「味」があり、今の時代みんなそれを求めているのではないか、と考えています。

最後に、様々な印刷物は人に伝えるモノであり、活版印刷はそういったモノをより印象的にし、忘れないようにすることが出来ると仰います。

ハイパー縁側終了後も、小西さんのもとへ「活版印刷に興味があった」という人がたくさん駆け寄っていました。

新しいモノがあふれる現代だからこそ、活版印刷のような古き良きものがこれからの世界を変えていくのかもしれません!

【小西 豊】
株式会社プレスマン 代表取締役
大阪府堺市出身。
両親が印刷会社を経営していたこともあり、高校時代からアルバイトで印刷を手伝う。
オフセット印刷での営業に魅力を感じることが出来なくなってきたある日、活版印刷と出会い、株式会社プレスマン(押すヒト)を設立[2013年]。
紙の風合いや陰影からインパクトを与え、『忘れられへん名刺』『印象に残るヒト』を体現する活版印刷職人として日々修行中。
PRESSMAN INC.