2021年6月26日のハイパー縁側@天満橋vol.01のゲストは、西山 舞さんをゲストにお迎えしました!
テーマは「好きなまちをもっと知りたい!もっと知って欲しい!“天満橋おさんぽの友”」

夏のはじまりを感じさせる浴衣姿で登場した西山さん。天満橋在住歴は約5年ほど。富山出身の西山さんは田舎がつまらない(笑)との理由で学生時代に東京に出て大阪出身のご主人と出会い結婚、大阪生活をスタートさせました。
出産を機に仕事をしながら子育てできる環境を探して天満橋エリアと出会い、現在はフリー情報誌“天満橋おさんぽの友”を発刊されています。

まずは、「天満橋おさんぽの友」を発刊したきっかけについて。
子どもと一緒にゆっくりと天満橋のまちを歩いていると、普段は通り過ぎていたまちの緑の美しさに気付いたり、魅力的なお店に出会えたり、まちの方が気にかけてお話して下さったりと、新たなまちの魅力に気付くことが増えました。

また、出産や子育てがきっかけで素晴らしいデザイン・ライティングスキルを発揮し辛くなっているママさんが沢山いる現状を知り、「ゆったりとした自分のペースで仕事ができて、持っている力を十分発揮できる場をつくりたい。」そんな想いから、フリー情報誌“天満橋おさんぽの友”を発刊しようと決意しました。

立ち上げ時のコンセプトは、“仕事じゃなく、遊びでもない。小さくても社会に関われる” “子育て世代の未就園の3歳児までのお母さんが、入れ替わり立ち替わり関わりながら作るタウン誌”。
スタッフも固定ではなく、毎号入れ替わりでやりたい方を募集して沢山の子育て世代の方が関わり、発刊されています。

“おさんぽ企画”のスタート地点に設定した京阪シティモールは川を埋め立てて建設された、と切り出す西山さん。昔は土佐堀通までが川で、京阪シティモールの南側にある永田昆布屋さんの前が船着き場でした。

永田昆布屋さんの西側には和歌山まで繋がる熊野街道の始点があり、京都から時の天皇・上皇が船で八軒家まで来る際に地域の皆様がお掃除した事がきっかけでお祓い筋(おはらいすじ)という名前がついたそうです。

『この西山さんの知識はどこで学んだのですか?』の質問に対して、『ブラタモリ♪』と笑顔で答えます(笑)。

話題は天満橋エリアの中大江公園と北大江公園へ。
中大江公園はアジサイなどの植栽や遊具が美しく整備された公園。日々、未就学児や小学生・ワーカー・読者をされる方・ギターを弾く方など、様々な方が集います。

北大江公園では本格的なオーケストラが演奏される“北大江たそがれコンサート”が開催されています。偶然にも西山さんが天満橋でお住まいを探されていた時にたそがれコンサートが開催されており、『これはスゴイ!ここは日本!?このまちに住もう!』と決意されました。

「パブリックなスペースである公園の質は、まちに住む人のクオリティを図るバロメーターでもあるのでは。」と西山さんはおっしゃいます。

“超・循環型経済”

天満橋の地域の方は「あの子は○○さんのお子さん」と子供たちの事を知っている方がとても多い印象。昔の天満橋エリアは衣料を扱う商店が多く、商店と住まいが一緒になっているお店が当たり前。家族単位でお仕事をしている方が多いからこそ、ご近所づきあいを大切にすることでお店の収益にも還元される。
結果、ご近所の方とのコミュニケーションや子どもを暖かく見守る目線を大切にされる文化が誕生し、超・循環型経済が天満橋エリアでは動いているのではないかとお話しされます。

最後は“天満橋おさんぽの友vol.6”のテーマでもある“やさしい風”について。
天満橋エリアには電車や川などが交わる力強さがある。風は目には見えないけれど、風が吹くと必ず何か変化が起こる。

西山さんは今、天満橋に風が吹いてるように感じるそう。まちの中で当たり前に暮らしている方々がやさしい風を起こし、天満橋エリアをより面白く魅力的なまちにしたい!

京阪シティモールに関しても、ただ買い物をしにくるのではなく、誰かのお話を聞くために子供を連れて行くような場になれば嬉しい!と締めくくられました。
まちをおさんぽしながら、西山さんならではの「天満橋のひと」を繫いでいく“天満橋おさんぽ企画”も楽しみですね。

【西山 舞(にしやま まい)】
まちのフリー情報誌「天満橋おさんぽの友」発行人
出産や育児などで、仕事をセーブしたり、スキルを眠らせたりしている友人たちが多くて、もったいない!と思っていました。そんな友人たちに仕事ではない、でも遊びでもない。小さくても社会に力を出そうよ!と、勝手におせっかいに声をかけて、まちのフリー情報誌を作り始めました。
決まった編集メンバーはおらず、その時にできる人やりたい人が、できることやりたいことをするというスタイル。ゆるい感じを受け止めて、発行に協力してくださるまちの方々、楽しみにしてくださっている方には感謝してもしきれません。
2016年から5年間続けてきて、少しは根っこも伸びて、幹も太くなったでしょうか。そろそろ枝葉も広げたいと考えています。
天満橋おさんぽの友
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