2021年6月3日のハイパー縁側は、梅田優希(まさき)さんをゲストにお迎えしました!
テーマは「京都 与謝野をビールのまちへ~若者が描く未来へのかけはし~」

梅田さんは京都の北部、京丹後市の峰山ご出身。大学は大阪に進学し、卒業後Uターンで京都府与謝野町にある、株式会社ローカルフラッグに第一号社員として就職し働いています。

ローカルフラッグはビール事業、地域企業の採用サポートなどの事業をしており、社長も24歳、全部で7名の少数で若いメンバーが集まっています!

梅田さんは大学まで野球一筋。引退後、楽して安定することを求め公務員試験を受けていましたが、全て落ちてしまい無力さを感じる挫折経験があったそう。
そんな中、たまたまイベントで会社の代表の濱田さんに出会い、こんなすごい同世代がいるのかと衝撃を受けます。この人といたら絶対学べることがあると自ら頼み込み、インターンを経て入社することになりました。

楽と安定を求めていたかつての自分から変わり、今では地域の課題に向き合い、失敗してもいいので全力で向かおうと思えているそう。頭を悩ませる日もありますが充実感があり、この選択をしてよかったと感じています!

去年からビール事業(かけはしブルーイング)を開始しましたが、そのきっかけは天橋立の内海にカキが大量繁殖して、山のようにたまってしまう環境課題でした。この課題をビジネスで解決できないかと、与謝野町のホップと掛け合わせてカキ殻をつかったビールをつくることにしました。都市部に流出する若者が多い中で、地域に産業を起こし若者の受け皿をつくりたい、というビジョンものった事業です。

現在は牡蠣をビールの水の調整剤として使っており、今後もっと色々な形で使い「飲めば飲むほど海がきれいになる」世界を実現したいと考えています!

このようなビールの仕事で、お客さんと向き合いコミュニケーションを通じてワクワクを届けられるのが楽しいと感じています。そのような輝かしい部分がある一方で、裏で泥臭いことをどれだけコツコツ積み上げていけるかが大事だと話します。

地域の人とのコミュニケーションのとり方として、梅田さんは農家、漁師など一次産業の人の所へ実際に体験に行かせてもらい、作業を通じて仲良くなり、人を紹介してもらったりコミュニティに入っていくのだそう。地域からも自分たちを応援してくれているのを感じる分、実力でも認められる企業になりたいと話します。

“魅力的な雇用を生み出し、地域の受け皿になる”

梅田さんが感じるのは、地域の中には仕事自体はあっても、給料ややりがいなどであまり魅力的になっていないということ。自分たちが魅力的な雇用をどんどん生み出して、地域の受け皿になりたいと話します。その手段としてビールやホップ、カキ殻どれも奥が深いので、それらを活かしながら新しい視点での事業、地域への関わり方を広げていきたいと話します。

入社してすぐコロナ禍で、仕事があまりない時期もあったそうですが、その中でもがいてきた結果、少しずついい方向に向いているそう。これからも天狗にならずに感謝の気持ちをもちつつ、泥臭くやっていきたいとお話されました!

今後も与謝野町発信で、どんな面白い動きが起きてくるのか楽しみです!

【梅田 優希(まさき)】
かけはしブルーイング/株式会社ローカルフラッグ
1997年生まれ 京都府京丹後市出身。
大学在学中に地元の丹後地域の活性化に興味を持ち、あるイベントで社長の濱田と出会う。濱田の熱意と行動力に引かれ株式会社ローカルフラッグへの参画を決意。
クラフトビール事業ではイベントを中心ににお客様との接点を大切に、活動中。ちなみに以前はビールを飲むと蕁麻疹が出るほど苦手だったが、今では飲んだビールの空き瓶や空き缶をコレクションするほどクラフトビールにハマっている。
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【かけはしブルーイング】
かけはしブルーイングは京都府北部の与謝野町を拠点にビールブランド作りに取り組んでいます。メンバーは全員20代で、株式会社ローカルフラッグの社員の他に、社外より複数の兼業者を含めて運営しています。
「地元である京都府与謝野産のホップを活かしたビールをつくりたい。」これがかけはしブルーイングを立ち上げたきっかけでした。
現在、地元の「日本三景・天橋立」では、牡蠣が大量繁殖し景観を悪化させたり、悪臭を発生させるという環境課題に悩まされています。
私たちは「与謝野町」でしかできないビールづくりを実現するために、地域資源の「ホップ」と環境課題の「牡蠣殻」をビール醸造の過程で活用し「かけはしブルーイングのビールを飲めば飲むほど、海がきれいになっていく」そんな世界感を目指しています。
まだまだ未熟な私たちですが、ビールづくりを通じて持続可能な自然環境づくりに寄与していきたいと考えています!