2021年4月8日のハイパー縁側は、西田吉宏さんをゲストにお迎えしました!
テーマは「挑戦と変革~全ての人のため 地域のため 未来のために~」

西田社長は京都の福知山ご出身。大学で建築を学んだ後、尊敬する祖父に誘われて1997年に家族の経営する西田工業株式会社へ入社しました。

西田工業は建築・土木、舗装、プラントなどまちの様々なインフラに関わる事業を行っており、西田社長で6代目、創業113年目を迎える伝統ある会社です。

ただ、これまで先人が築いてきた歴史は大切にしながらも、大事なのは今とこれからどうなるかということ。守り続けるだけでは衰退していくので、変わっていかないといけないと感じています。

中津の地には70年以上も拠点を置いてきましたが、業種上普段の現場は外であり、これまでは地域との関わりがなかったそう。

ですがこれからの時代は地域あっての会社、だと考えます。地域の発展とともに企業があり、地域が廃れたらそこに住む地元の人の暮らしは当然成り立ちません。地域の発展に関わるのは地元企業の責任であると考えています。

そんな西田工業が創業以来大切にしている社是が「心すなおに」。
シンプルな言葉ですが、その裏には謙虚・寛容であること、事実そのものを見ること、人に愛をもって接することなど様々な思いがこめられていると西田社長は話します。

西田社長が2018年に社長就任後、企業理念として、心すなおにの副題として「全ての人のため 地域のため 未来のために」という言葉を設定しました。
そしてシンカを大事に行動に移し、変化し続け、周りから評価いただけるように発展していきたいというビジョンを掲げています。

そのビジョンのもと、新規プロジェクトも立ち上がっています。京都でゲストハウスを立ち上げたり、社員寮をリノベーションして様々な会社の若者が集まり、人間形成を目指すシェアハウスを作ったりしています。
また西田ビル2階を改装してコワーキングスペースも立ち上げ、これをきっかけに中津地域の人達とのつながりもできるようになりました。

西田社長は「おもしろい」が判断基準になると話します。おもしろいと思う場所に人が集まってきて賑わいにもつながると考え、駐車場を改修して縁側スペースや中津ブルワリーをつくることにも関わりました!

“全ての人のため 地域のため 未来のために”

最後には、若者たちへのメッセージも伝えてくださいました。企業理念にある「全ての人のため 地域のため 未来のために」は学生のうちももちろん、社会に出てからも大切になります。今の時代、自分さえ良ければ、という考えが増えて世の中を悪くしている中で、この考えをぜひもってほしいと話します。
西田工業の本業である建設業は、よく3Kなどと悪いイメージをもたれることもあります。ですが本質をみれば、これほど社会貢献ができ、世の中に必要とされている業界はありません。

例えば震災や豪雪があった際には、地域の建設業の会社が真っ先に土砂や雪をかき分けたりと動いているからこそ、インフラが使えるようになっています。地域に関わり貢献できる環境で働く、計り知れない価値があるこの業界にぜひ興味をもってほしい、と熱い思いを伝えてくださいました!

中津のこのビルや縁側をきっかけに、どんなおもしろい動きが起きていくかこれからも楽しみになるお話でした!

【西田 吉宏】
西田工業株式会社 代表取締役社長
1975年京都府福知山市生まれ。
大学卒業後、敬愛し憧れの存在であった祖父と共に仕事するため西田工業株式会社に入社。入社後建築・土木各現場含め一通りの業務経験を積んだ後2008年に取締役就任。2018年より6代目社長となる。
社長就任後は社内に新たな風を吹かせるための取組みを展開中。
テーマは『挑戦と変革』。
現状維持は衰退という考えの下、創業112年の歴史に安住することなく新しいことに対して積極思考を持ち、時代の流れに対して柔軟に対応ができる組織を目指している。
西田工業株式会社