3月12日のハイパー縁側は、浦琢馬さんをゲストにお迎えしました!
テーマは「豊かな暮らし~現代における百姓とは~」

まずは、コロナ禍で浦さんの暮らしが圧倒的に変わったというお話から始まります。この1年間リモートワークとなり、朝や夜にオンラインイベントに参加するようになったそう。それにより会話の輪が会社の人など身近な限られた人達だけでなく、全国の色々な人へと広がり、情報や刺激を得て引き出しが増えたと話します。

そんな活動を通じて、自分の役割・コミュニティを複数持つ暮らしが自分にとって幸せで豊かな暮らしなのではと感じています。それがオンラインでもできると感じた1年だったと振り返ります。

浦さんは和歌山県龍神村ご出身。就職を機に大阪に来て、現在はインフラ企業の不動産部門で働いています。龍神村では、目の前に田んぼや畑が広がる地域で暮らし、お風呂を自分たちで谷の水を汲んで火をおこして沸かしたりと、自然に触れながら育ってきました。

そんな浦さんも就職してからは「都会でのサラリーマン」で年収がモノサシとなる仕事がメインでした。コロナ前からこれからの人口の減る時代をいかに楽しむかと考える中で、自分のふるさととより関われたら楽しいのではと考えながらも、週5の出勤だと難しいと感じていました。

ですがコロナ禍でリモートワークが進み、コミュニケーション方法や暮らす場所を自由に選べるようになったことで、龍神村での「仕事と暮らしの融合」が進み、またオンラインでそれ以外の色々な地域の「関係人口」となれる、という3つの役割がかけ合わさって自分の暮らしが回るようになりました。そのように色んな場所で自分の役割をもつことが、浦さんは“現代版百姓”だと考えています。

また一般社団法人Work Design Labとの出会いで刺激をうけ、様々な地域の事業者さんとの活動に浦さんも関わっていくようになりました。

そのLabで共有しているのが、個人の思いから共感が広がってコミュニティができ、プロジェクトになってビジネスになるというプロセス。多くの会社ではよくその真逆でビジネス起点で始まり、結果人がついてこないことも起きがちですが、個人の思いから共感が広がっていくのが、これからの仕事の進め方ではと感じています。

もう一つ浦さんが進めている大きなプロジェクトが「うら、ムラに帰る」。出身地の龍神村にUターンをするという目標のために、まずオンラインでつながり、関係性を作ってから次のステップとして実際に村に帰ることでよりスムーズに動けることを目指しています。

浦さんは村には15年間帰っておらず、ほぼよそ者の状態。そんな自分がオンラインで1から関係をつくり、その後実際に村に帰る事例ができれば、他の方のIターン・Jターンにも当てはめることができると考えています。今はSTEP1として、お豆腐屋さんやトレイルランナーなど、龍神村にゆかりのある方へのインタビューを進めて村の魅力を深ぼっています!

私たちの暮らしには自分ができること、やりたいこと、社会のニーズ、の3つの”はたらく”があると話します。浦さんご自身の経験では、これまでは自分のできると社会のニーズの2つだけが重なる所の一部を会社の歯車のようにしていたのが、龍神村との関わりを通じて自分のやりたいことが見つかり、2つの輪との接点が生まれました。

“自分のやりたいことドリブン”

さらに自分ができることを広げていくと3つの”はたらく”の重なる部分が広がります。それが自分のやりたい事ドリブンで「あそぶようにはたらくこと」だと浦さんは考えています。

最後には、これだけ変化のある時代の中で、自分の意志でやりたいと決めて実践してきた暮らし・生き方を、自分の子供や孫につないでいきたいと熱い思いを伝えてくださいました。

次は龍神村の浦さんのお家の縁側で、ハイパー縁側を開催したいですね!

【浦 琢馬】
ビジネスマン
1990年、和歌山県龍神村生まれ。学生時代は一貫して野球に励む。
大学卒業後、大手インフラ系企業に入社し、不動産部門にて保有資産の有効活用に関する企画開発に従事。
本業の傍ら「街の遊休資産」を題材物件として活用プランを事業化するプロジェクト「リノベーションスクール」への参加をきっかけに、地域に元気をもたらすコミュニティや人口減少時代における「自分なりの豊かさのモノサシ」に興味を持つ。
今後は「リモートワークを駆使した都会でのサラリーマン(=新しいワークスタイル)」×「龍神村での仕事と暮らしの融合(=新しいライフスタイル)」×「オンラインで繋がる地域の関係人口(=新しいコミュニティ)」の掛け合わせでつくる『現代版百姓(=1人が複数の役割を持つ)』をイメージしながら、次の世代に繋ぐ「生き方・暮らし方」を創るため様々なプロジェクトを推進中。