3月6日のハイパー縁側@東本願寺は、若村亮さんをゲストにお迎えしました!

テーマは「京都の魅力をより広く、深く伝える」

若村さんは株式会社らくたびの代表をされています。らくたびとは、「洛(京都)を旅する」という意味。観光や京都の本の制作、旅行企画を通じて京都の魅力を伝えるお仕事をしています。

若村さんは愛媛県松山市出身で大阪育ち。大学進学を機に京都に来ました。元々は理系でしたが、京都でしかできないアルバイトをしてみようと考える中で観光ガイドのアルバイトに出会い、それを通じて京都の歴史が好きになったそう。

日本文化の歴史を振り返ると、日本人が大切にしてきたことは季節感だと話します。春夏秋冬と豊かな季節がある日本では、四季折々の行事でこれからの季節に願いをかけ、過ぎゆく季節に感謝をしてきました。

特に京都は夏は暑く冬は寒く、季節感がよりはっきりしています。それが、京都に暮らす人の感情豊かな人間になる素養となり、季節への敏感さが工芸品や歌などに取り込まれて文化を育んできたと若村さんは話します。同じ場所に来ても、季節によって全く異なる風景や行事が楽しめるところが魅力だと感じています。

今回のハイパー縁側@東本願寺にちなんで、本願寺の元々の成り立ちや、徳川家康の時代に西本願寺から分立する形でできたこと、御影堂の屋根には175,967枚もの屋根瓦が使われていることなど、ガイドの最初の研修でたたきこんだという東本願寺の由緒などを詳しく教えてくださいました!

他にも明治以降に東本願寺前を走っていた路面電車のことや、その発電に絡めて琵琶湖疏水の話など、東本願寺前から京都の観光や産業にまつわるエピソードもたくさん話してくださいました。

若村さんは現在、北区の船岡山でのプロジェクトにも関わっています。地元の人と散策ツアーをしたり、船岡山頂上で野点をしたりとまず地元の人に魅力を知ってもらうところからスタートし、現在はこの地域の魅力発信を地元の人と進めながら船岡山地域を盛り上げていこうとしています。

“一緒に魅力を発見し、一緒に考える”

大事にしているのは、地元の方が愛着をもってもらうこと。企業が入るだけだと、一時的なプロジェクトで終わるので、地元の人が動き始めて、自分たちで回していく力をつけ持続していくことが大切です。そのために地元の人と一緒に魅力を発見し、一緒に発信を考えていくようにしています。

これから小説「京都寺町三条のホームズ」の作者である望月麻衣先生とコラボし、最新巻の発行に合わせて船岡山界隈のお店と出版を盛り上げる、地域連動キャンペーンも企画しています!

歴史を振り返ると、変化がないことは衰退することだと若村さんは話します。京都は伝統を守ってきている印象がありますが、守るためには変化しないと残ることができません。

東本願寺の浄土真宗も800年前にできた当時は新興宗教でした。弾圧されたりと苦労もある中で、どう教えを広めていくか、お寺を維持していくか人々が考え方を変えながら動いてきた結果、現在伝統宗教になっています。

変化を求めて様々なチャレンジをする中でその中の一部が残り、振り返ると伝統になっているので、変化に即して自分たちも変わっていくことが大事だとお話されました。

東本願寺前で、市民緑地という変化をきっかけにどんな新たな伝統や文化が生まれていくのか、とても楽しみになるお話でした!

【若村 亮】
株式会社らくたび 代表取締役
立命館大学理工学部機械工学科卒業。
「㈱らくたび」を創立して京都に特化した事業経営を行い、『らくたび文庫』など京都関連書籍の企画・編集・執筆や、旅行企画プロデュース、各種文化講座の京都学講師、京町家の魅力発信や活用・維持保存、テレビ・ラジオ番組の出演など、多彩な京都の魅力を広く発信している。また、京都関連の観光施設・商業施設・学校法人・不動産(京町家)事業などのアドバイザー&コンサルタント事業も行っている。
▼主な著書・執筆
『旅の雑学ノート・京都』『親鸞の歩き方』(ダイヤモンド社)
『おとなの京都ドリル』、『京都半日とっておきの散歩道』(地球の歩き方)
らくたび文庫シリーズ『京の庭NAVI』、『京の仏像NAVI』(コトコト)
『京の隠れ名所』(実業之日本社)など 著書多数
▼主な講師・講演
学習院さくらアカデミー(生涯学習) 京都学講師
NHK文化センター東京本部・青山教室 京都学講師
クラブツーリズム・カルチャー寺旅 京都学講師
三越日本橋本店・カルチャーサロン 京都学講師
中日文化センター 京都学講師
神戸新聞文化センター 京都学講師
京都リビングカルチャー 京都学講師
など多数担当
▼京都市・主な活動
平成29年度 京都市「 京都をつなぐ無形文化遺産・審査委員 」
平成30年度~ 京都市「 京町家保全・継承審議会委員 」
令和元年度~ 京都市北区役所「 船岡山を活かした魅力創出事業 」 など
http://rakutabi.com/