1月12日のハイパー縁側は、2019年2月に能勢町に移住し新規就農と同時にゲストハウスも開業した〈安田ふぁーむ〉の安田さんをゲストにお招きしました。
テーマは「これからの時代を生き抜くための農と暮らし」。

大学卒業後海上自衛隊に入隊し、護衛艦や練習艦の勤務、海外派遣など様々な経験を積まれます。
しかし一年のほとんどを船の中で過ごす生活に疑問が生まれ、地に足が着いた生活がしたい、好きな場所でやりたいことがしたいと、農業の本場である北海道の十勝に移住し農業資材の会社で営業職として勤務します。
その後、本格的に農業をしたいとUターンで大阪府能勢町に移住され、町内の農業法人で研修された後、2020年4月に独立し自然栽培の稲作を中心に新規就農します。

自然栽培にこだわる安田さん。
化学肥料を使う慣行農業に比べて収量は落ちる上にうまくいかないリスクもありますが、持続可能な農業や食の実現のためチャレンジを続けています。
また、狩猟や味噌作り、地域の里山の薪を使った薪ストーブなど、お金だけでなく地域の資源も循環させる取り組みをなさっています。

現在の様々な活動の原動力は、
異常気象やパンデミック、財政破綻などの危機が近い将来に起こるのではないか。
であれば、今のうちに食料・エネルギーの自給や、リスクヘッジのための複業か必要なのではないか。
といった危機感にあります。

“他責でなく、自責”

何がおこるかわからない世の中。
人のせいや国任せにするのではなく、危機が起こることを前提に、今、一人一人が考えて準備することが大切だと話されます。

地産地消や、顔の見える農業をしていきたいと話す安田さん。
信頼のおける人から農作物を買う「信頼経済」。
多少高くても、相手を応援するから買う「応援経済」。

そんな経済圏はある日突然できるのではなく、1人1人が自責と助け合いの精神に基づいて行動する、そんな人々がつながって初めてできるのだと感じた回でした。

【安田 翔】
安田ふぁーむ 代表
大阪府箕面市出身 32歳
▼2011年
大学卒業後、海上自衛隊に入隊。幹部候補生学校、半年間の遠洋練習航海を経て水上艦艇の配属となる。護衛艦や練習艦などで勤務し、海外派遣で約30カ国に寄港する。
▼2016年
海上自衛隊退職後、もともと興味のあった農業を学んでみたいと、農業の本場である北海道の十勝に移住。農業資材の会社に入り営業職として勤務する。そして十勝暮らしで知り合った自然栽培農家との出会いをきっかけに、現在の農業や経済、社会システムに大きな問題があることに気付く。
▼2019年
Uターンで大阪府能勢町に移住。町内の農業法人で研修し、2020年4月に独立し自然栽培の稲作を中心に新規就農する。また、自宅の一部を活用して就農と同時にゲストハウスを開業、農業とゲストハウスを通じてたくさんの方が交流できる場作りを目指している。
https://www.yasudafarm.net/