ハイパー縁側、2021年1月9日の記念すべき100回目は鈴木悟さんをゲストにお迎えしました!
テーマは「労働・仕事・活動」

この日中津ブルワリー8回目の仕込みを終えた鈴木さん。自分のしてきたことには「労働・仕事・活動」の流れがあるという話から始まります。

中津ブルワリーが立ち上がる前の約2年前、ホップの市民活動に最初鈴木さんは入りました。活動する山田さんたちと一緒に、自分ができることは何でもする「労働」が第一歩目でした。今までしていた緑化の仕事から、一気に切り替えてホップやビールづくりに関わるようになり、最初は先が見えず苦しかったと話しますが、期待に応えないといけないという責任感を感じたそう。

そのうちにブルワリーが立ち上がり他の拠点でもホップの活動が始まり、お金をいただきながら循環させていく、労働から「仕事」に変わる瞬間がありました。

そして山田さん・松尾さんたちの活動の価値が広がり、信頼を得ていくことで恩返ししたいという思いを持ちながら、さらに次の段階として自分がどう関わったら面白くなるか、という思いが乗った「活動」として捉えられるようになってきたそうです。

これまでハイパー縁側に登壇してきたみなさまも、されていることは「仕事」ではなく「活動」ですね。

“この場所に熱を感じる”

100回やってきたからこそ、この場所に熱を感じると話す鈴木さん。人がいないと寂しいと思うぐらいに、平日の夜ハイパー縁側が行われていることがこの場所の風景として見えてきていると話します。

鈴木さんはクラフトビールの活動の現場に立つ中で、元々環境問題に関心があったわけではないそうですが、様々な人と話して社会で起きている問題を知り、自らも貢献できることが沢山あるとサステイナビリティへの意識も持つようになりました。

実際に、産廃として捨てていたホップかすを利用してお菓子にしてくださる方とつながったり、ビール瓶の廃棄を減らそうとビールの水筒「グラウラー」による持ち帰りサービスも始めようとしています。

目標は立てられない、決め打ちでやるのは面白くないと話す鈴木さん。出会った人とのつながりを大事に色んな方に応援してもらいながら、その方々に恩を返していきたいと考えています!

「ブルワリーの前で待っといて」と言えるような、中津の目印的な場所ができて嬉しいと坂本さんもコメントしてくださいました。

これからハイパー縁側は中津だけでなく、東本願寺や阿倍野でも始まっていきます。様々な人が集まりまちの歴史や取り組み、人の魅力が共有される場としてこれからも楽しみたいですね!
【鈴木 悟】
Nakatsu BREWERY 醸造責任者
1992年 大阪府大阪市 大正区出身
2008年 小学校から続けてきた野球を辞め、高校から鳥貴族1本のアルバイトで社会を知り始める。
2012年 東邦レオ入社 緑化事業部に配属
2018年 ホップ栽培を通じたコミュニティ形成の活動をし始める。
2020年 中津ブルワリーオープン。醸造責任者に。
現在に至る。