10月23日のハイパー縁側は辻野浩さん・小島柚穂さんをゲストにお迎えしました。
テーマは「CREATORS in the STREET“よねぐちさんを通じた当別まちづくり”」

当別まちづくり株式会社社長の辻野さんと、アーティストインレジデンスである「CREATORS in the STREET」のクリエイター第1号である染色作家の小島さんは、北海道札幌市の北東にある当別町からはるばる来られました!

辻野さんの本業は建設業や集荷業、燃料店で106年もの歴史がある会社です。20年ほど前から取り組んでいる当別田園住宅プロジェクトでは「北海道らしい風景にあった暮らしを実現し、その営みの中から新しい生活価値観を創りだしたい」との思いから、北海道らしい広大な敷地に子育て世帯も含めた30軒ほどの家族が住んでいるなど評価されていると感じています。
一方で多くの人が住む市街地が衰退していて、そこをどう魅力的にするかが課題だと感じています。

当別の商店街にある呉服屋さんの“よねぐちさん”が去年9月末に閉店し、交差点の角の一番いい所ながら空いていた場所を利用して、商店街の活性化を目指す事業を始めました。元々商売している人と一緒に新しい価値を生み出せたらという期待からクリエイターの入居を募集し、最初に来てくれたのが小島さんでした。

小島さんは札幌でアルバイトをしつつ創作活動をする中で、拠点を持ちちゃんと生活したいと思っていたタイミングで、他の作家さんから教えてもらい見学に行き入居を決めたそうです。チラシがポップでWEBもしっかりしていて時代に合った発信をしていると感じたこと、事業も一過性のものではなくそこに根付いている人がいて、迎えてくれる温かさや積極性があることも選んだ理由になりました。

商店街にはヤギもいて、おばちゃんたちを始めみなさん世話好きでヤギ愛にあふれる商店街になっています。

“キーは人”

売上を上げたり、商店街を埋めるのも結局人の力でないとできない、「キーは人」です。既存の人だけでできないことは、よその人の力も借りながら盛り上げていきたいと辻野さんは考えています。

自営業なので同じことに10-20年取り組めることは有利であり、やりたいことのある若い人を応援する環境ができればと考えて、今よねぐちさんでの事業に取り組んでいます。

“まちの色を染める”

そんなよねぐちさんに来た小島さんは、人が交錯する商店街という場を活かしながら「当別のまちの色を染める」創作活動をしたいと考えています。当別で枝や根っこなどの素材を集めて染色し、当別の人は自らのまちの視点を変える、外からくる人はまちの物語を聞くきっかけになる作品づくりです。「まちの人の色を染める」のも面白いね!というアイデアも出てきました。

ハイパー縁側でも当別で活動する皆さんの温かい雰囲気と魅力が伝わってきて、当別での暮らしに憧れを持ちました!

【辻野 浩】
辻野建設工業株式会社 代表取締役/当別まちづくり株式会社 代表取締役社長
1961年北海道当別町生まれ。
辻野建設工業株式会社他5社(当別町)の代表取締役。2020年2月には当別町森林組合長に就任。
辻野建設工業では1997年よりエコビレッジのような集落づくり「当別田園住宅プロジェクト」を推進しており、現在約40軒ほどの家族が豊かに暮らしている。
持続可能な暮らしを実践しながら、より多くの人とともに持続可能なまちづくりに取り組んでいきたいと考えており、現在は当別町内にある空き店舗(旧よねぐち商店)再生事業に取り組んでいる。

【小島 柚穂】
染色作家
北海道北見市生まれ。京都市立芸術大学工芸科染織専攻を卒業後、石川県にある金沢卯辰山工芸工房を修了。現在は北海道札幌市にて制作活動中。
伝統的な染色技法を用い、絵画的な表現で模様を作って作品作りをしている。
心に残る景色を描きながら、ずっと長く使えるものに落とし込む。
制作物はパネルやタペストリーなどから暖簾やストール、アクセサリーなど多岐に渡る。
当別町内の商店街空き店舗(旧よねぐち呉服店)再生事業にて、アーティストとして参加予定。