2024年7月18日のハイパー縁側@天満橋は、吉田真由美さんをゲストにお迎えしました!
テーマは 「“税理士×自然食×BAR”で天満橋・大川から日本の小さな洗濯を」

天満橋の京阪シティモールでのハイパー縁側が4年目に突入。本日は、大阪府交野市の酒粕ビールで乾杯です。おいしそうに口にする吉田さんは、「日本の心を感じますね」と、優しい笑顔を見せて下さいました。天満橋で、吉田真由美税理士事務所を開業し、税理士として活動しながら、自然食カフェのオーナーとしての顔をもっています。さらに、吉田さん曰くお楽しみコンテンツとして『士業BAR』を開いていて、本日はバーテンダーの装いで、ウィスキーも持参。ご家族・ビジネスパートナー・呑んだくれ仲間までが集い、とても賑やかにスタートです!

福岡県久留米市で生まれ、滋賀県彦根市で育った吉田さん。早起きが苦手で、遅刻が絶えない学生生活を送っていました。中学生になると、「事業主になろう!」と決意します。事業主になれば、早起きせずに自分のペースで働けると思ったからだそう。高校生になっても、やはり早起きに苦労していた吉田さんですが、「これからは、コンピューターの時代だ!」と、情報系の学科でプログラミングを学ぶ事に。

しかし、「ビル・ゲイツにはなれない…」と、自分に合わない事を悟り、卒業後は好きだった下着に関わる道へ。海外水着や下着を扱うアパレル会社に就職しました。楽しく働いていたものの、「なんとなく辞めたくなって」と、3年で退職。次は、「面白そう」と感じたスキー場の泊まり込みアルバイトを始めました。

吉田さんは当時、京都で1人暮らしを満喫中。厳格な家庭で育ったので、両親に会社を辞めた事がバレると、実家に連れ戻されてしまう、と危機感を抱いていました。「まだまだ1人暮らしをして、遊び呆けたい!」と、強い思いを持っていた吉田さんの頭に、「お堅い職業に就けば、戻らなくて済むかもしれない」という考えがよぎります。

高校の時に情報処理科で簿記を学んでいた事もあり、「税理士」という職を思いつきます。スキー場のアルバイトから戻ると、無理やり税理士事務所に雇ってもらい、アルバイトを開始。その頃、両親にアパレル会社を辞めた事がバレてしまいます。

心配する両親に対し、1人暮らしをどうしても続行させたかった吉田さんは、「実は、税理士を目指したくて…」と、話します。すると、両親は「夢があるなら、頑張れ」と、応援してくれたそう。無事、1人暮らしを続ける事ができた吉田さん。

そこで、税理士になる為の勉強に励んだのかと思いきや、本当に目指していたわけではないので、税理士事務所でアルバイトしながら、他のアルバイトを転々とする生活を送っていました。この期間に、50ものアルバイトを経験しました。

たくさんのアルバイト経験は、様々な業種のお客様と関わる税理士の仕事に、とても活きている、と言います。この業種だとこんな感じかな、と想像する事ができるそう。また、中には「オゾン発生機」について調べるアルバイトも。不純物について考える機会になり、自然のもの・何も添加されてないものは、やはり身体にいい、という気づきを得ました。

それが、自然食カフェオーナーを務める今の自分に繋がっている、と実感しています。吉田さんは、当時を振り返り「無駄な事は、何ひとつない」と、しみじみと語ります。

“人の力と自分の力を信じる”

数々の仕事を経験する事で、色々な発見を積み重ねてきた吉田さん。税理士事務所のアルバイトも、何件か経験した中で、戦略によって節税できたり、利益を出せる事を学びます。「戦国武将になった気持ちで、戦略を立てて運営したら面白いかも!」と、税理士の仕事に魅力を感じるように。そこから、いよいよ本腰を入れて勉強し始め、試験に合格。そして、数年間、税理士事務所で正社員として働き、開業。中学生の頃から志してきた、事業主になる夢を、ついに叶えました。

「中小企業を元気にすることを使命とし、善い経営のお手伝いをすることで日本を強くする」をコンセプトとして掲げ、税理士として精力的に活動しています。そんな中、訪問先の自然食カフェの経営者が、体調を崩し閉店を考えている、と言います。吉田さんのお母様は、以前から30坪の畑を耕していて、無農薬で野菜を栽培。吉田さんは、新鮮で甘みのある美味しい野菜を食べ育ってきました。また、添加物の入ったものが身体に良くないという勉強をしていて、食に興味があった事もあり、自然食カフェを閉めてしまうのはもったいない、と感じていました。そこで、「私が買います!」と、お店を買い取る事を申し出ます。

しかし、実際に経営をしてみると「きびしいものはある」と、打ち明けます。手間暇をかけて、安全で美味しい野菜を作るとなると、どうしても原価は高くなる。正しいものを正しく作る農家さんが主流になれば、国力が上がる、と吉田さんは考えていますが、なかなか難しいのが現状。価値のあるものは、高くても買いたい、という状況を作っていきたい、と話します。

もちろん、安全だけでは楽しくない。かつ、美味しいという事はとても大事にしている、と言います。自然食カフェでは、味噌やドレッシングにもこだわり、メニューにも工夫を凝らして、安全で美味しいものを提供する事を目指しています。「クオリティは、かなり高いです!」と、吉田さんは胸を張り笑顔で話します。自然食や安全な農作物を、たくさんの方に食べてもらう事ができたら、農家の方が潤う。そして、従業員も潤う。

利益をあげる事はとても大切で、利益をあげないと還元できない。お給料をしっかり支払い、スーパーに行った時に、いいと思うものを選択できる生活を届ける事が、経営者としての使命だと、考えています。税理士業務で言うと、黒字企業をたくさん増やすお手伝いをする事。経済が回らないと国はよくならない。自分が生まれ育った国が良くなるよう「日本を今一度せんたくいたし申候」と言った坂本龍馬のように、自分が携わる仕事から、小さい事でも取り組んでいきたい、と熱く語ります。

吉田さんの「日本を元気にしたい」という想いの原点は、歴史に詳しい家族や旦那様の影響を受け、“日本という国が大好き”というところにあります。また、3・11の震災時、限られた物を分け合い、利他の心をもつ日本人の映像を観た時に、日本魂のようなものを沸々と感じたそう。

そんな素晴らしい日本の国民性を認識するには、やはり、経済がしっかりと動かないと難しい。せっかくこの国に生まれてきたのだから、役に立つよう頑張らないといけないと強く感じた、と言います。

そんな吉田さんが、3つのコンセプトを持って始めたのが『士業BAR』。税理士・弁護士・社会保険労務士などに、相談する敷居が高いと感じている方が多い。夢の話でも、相談事でも、飲みながら気軽にできる場があったらいいと考え「士業の敷居をなくす」が1つ目のコンセプト。2つ目は、税理士に興味ある人が、税理士の話を直接きけるような場にし「未来の税理士を育てる」。税理士は、AIに取って代わられる職業と言われていますが、吉田さんは「人は、人に相談したいもの」で、それはこれからも変わらない、と考えています。

そして、3つ目は、『士業BAR』に集う人たちが、横の繋がりをもてる場にし「ご縁を繋ぐ」。実際に、人と人が出会って、新しい仕事が生まれたり、結婚に繋がったケースも。さらに今後は、3つのコンセプトに加え、自分の生まれ育った国をどのように良くしていくのか考える、日本を憂う『憂国のBAR』にしていきたい、と語ります。

最後に、神様は信じていないけれど、「人の力を信じている」と語る吉田さん。信じる力が全てを動かす原動力だと考えています。また、「人ができて自分ができない事はない」と、自分の力も信じています。そんな自分を信じ、人を信じる事で、様々な縁が繋がり、人の縁で生かされている、と実感しているそう。「いただいた縁に報いようと、一生懸命生きている気がします!」と、清々しく語って下さいました!

上品でいて、かつ豪快な吉田さんの生き方。その行動力や魅力に惹きつけられ、ますます縁が繋がり、ここ天満橋から、日本の洗濯に拍車がかかります!

【吉田 真由美】
吉田真由美税理士事務所 代表税理士 / 株式会社零 代表取締役 / 東洋マシナリー株式会社 代表取締役
福岡県久留米市生まれ。滋賀県彦根市育ち。
中学生の頃から事業主を志すも、起業せずアパレル業界で3年ほど働き、その後50社近くでアルバイトを経験。フリーター時代の超絶貧乏生活を通じて、親への感謝や人の温かさを学ぶ。様々な経験を経て、税理士の道へ。
美酒美食、歴史旅、温泉・サウナが大好き。早起きは苦手。
平成21年9月に吉田真由美税理士事務所を開業。「中小企業を元気にすることを使命とし、善い経営のお手伝いをすることで日本を強くする」をコンセプトに、大手企業から個人事業主まで幅広く税務顧問を行い、精力的に活動している。
士業の敷居をなくす、未来の税理士を育てる、ご縁を繋ぐという3つのコンセプトを掲げ、士業BARも始める。
平成31年1月、「自然食カフェGRAN 堺東」と「グランの食堂」をオーナーの体調不良によりM&Aし、事業をスタート。「健康は食事から」というコンセプトのもと、真面目な日本の農家(第一次産業)を応援し、国力強化の小さなお手伝いをしている。
吉田真由美税理士事務所
自然食カフェGRAN 堺東