2月18日のハイパー縁側は、シンガーの森拓斗さんをゲストにお迎えしました!
テーマは「土地に根付き、暮らす~奄美大島から世界への発信~」

森さんは奄美大島ご出身。この日にはるばる大阪に来られました。19歳の時から島を出たり入ったりを繰り返し、10年目でようやく落ち着いてきたと話します。

まずさっそく、誉(ほまれ)という歌を披露してくださいました。

奄美大島のある集落では夏に年1回、伝統行事の神事があります。森さんがそれを見に行ったときに、同世代の人が先頭切って唄い始めたそうです。それまでは奄美の伝統文化には無頓着で、かっこいい音楽をしたいと思っていたのですが、その唄う姿を見て自分もこんな存在にならないといけないと感じたそう。その人の名前をとって作ったのがこの曲です。

島での生活は、良くも悪くも人との距離が近いと話します。20代前半の頃は親世代の人達の言葉をめんどくさいと思っていましたが、それを先輩に相談すると「そう言っちゃいけないよ。めんどくさいをおもしろがらんと地域では生きていけないよ。」と言われたそう。そこに隠れた何かしらのメッセージを受け取りなさいよ、ということだと自分なりに解釈しています。

現在森さんは新曲「STAY HOME」のリリース記念ツアーで全国を回っています。

コロナ禍の前、森さんは奄美大島を歩いて縦断し宣伝・ライブする企画をしていました。その時に、島の人達にとにかく助けてもらい、励ましてもらったそう。それを通じて気づいたのは何か新しいことではなく、ごく当たり前のことだったと話します。それをそのまま歌詞にしたという「STAY HOME」を披露してくださいました。

森さんは島でやっていることが“最先端”だと思っています。ここでできなければどこに行ってもできないと思っています。言い訳したら100%甘えさせてくれる人もいます。だから嘘はつけない、言ったからにはやらないといけない厳しさも自分なりに感じながら活動しています。奄美大島もですが、ここ中津でも都会の中でローカル・アナログな世界観が自然な感じであるのは“最先端”だなと感じています。

“どぅぐるいけど心地いい奄美のつながり”

奄美大島では8割ほどの人は高校卒業後内地に行くそうです。帰ってくる人もいますが、全国に奄美のつながりがあります。森さんのように全国を回る人にとってはその絆が“どぅぐるい”(恥ずかしい)けど心地いいもの。それがあるからこそ強くなれると感じています。

島の人とやっているバンド名は根心屋(ねっこや)といいます。
バンドメンバーで島の伝統行事・祭りをしようとしていた時期があり、その中で奄美の歴史を調べていて「根の国へ」という本に出会いました。根の国とは和名で、奄美の方言では「ネリヤカナヤ」。著者は内地の人で、奄美大島の暮らしを見た時にこの島は根の国だという印象があったそう。それを元に、根っこが大事だなという思いを森さんたちも抱いてこのバンド名にしたそうです。

最後には「ニライカナイ」と奄美の仕事唄「いとぅ」を披露。
外は寒い中でしたが、森さんの歌声で体の内側が温かくなった1時間でした!

【森 拓斗】
森拓斗&根心屋band
奄美大島出身。
ロックでもない。サーフでもない、レゲエでもない。 全てのグルーヴをまとい、島唄の様なブルージーな歌詞を 乗せ唄う シンガー。
コトバ、祈り、叫び、魂
そんな事を思い出す。
令和元年、自身のレーベル根心屋 Nekko Recordを立ち上げ、《森拓斗&根心屋band》の活動開始!!
2019年4月、アルバム[根の心]をリリース。
2022年2月、約3年ぶりに[STAY HOME]をリリース。
ソロ、バンドで活動の幅を脈々と広げている。
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