2020年9月9日のハイパー縁側は、吉見紫彩さんと牧野圭さんをゲストにお迎えしました!
テーマは「もっと身近に!もっと楽しく!“現代アートと出会う日”」

吉見さんは抽象画の画家として活動しています。高校時代に学校に行かなくなってしまった時、担任の先生の勧めをきっかけに、谷六で見つけたアトリエの多様でフラットな環境が面白いとアートにはまりました。大学で感性科学を学んだ後、一番大きい芸術はまちづくりだ!と考えて不動産開発の会社に務め、3年前に退職して画家になりました。

ビジネスマンの牧野さんと2人での活動が始まるきっかけは、コロナ期間の5月に牧野さんが吉見さんのアート講座の記事を読んで興味を持ち、SNSで連絡したことでした。意見交換していくうちに企画ができ、6月末にはイベント「現代アートと出会う日 at the hotel」の開催に至りました。

アートやアーティストと気軽に交流でき、ホテルやアーティストに利益を還元し、アートと日常の接点を増やしたいと開催したこのイベント。目に見えるリターンも大事にしようと、アーティストと一緒に集客人数や売上目標の達成にかなりこだわり、熱量が高かったそうです。

“境界を溶かしていく”

これを通じてあるアーティストが、ビジネスマン牧野さんという、全く違う人種で会話もできないと思っていた人と話せて自信を持ったことが印象的だったそう。アーティストとビジネスマンはお互い相手と話しづらいと思っているので、アーティストに対してはビジネスマンの牧野さん、逆なら吉見さんと役割分担しつつ、その境界を溶かしていきたいと2人は話します。

現在は現代アートと禅を体験できるイベントを企画しているほか、これから工芸、不動産、料理、動物などあらゆる分野でのアートとの接点づくりをしていきたいそう。

最後には、うのちゃんから会場の参加者に向けて「今日という日を大事に、自分らしく生きたら未来が見えてくる!失敗してもやり直したらええねん!」と熱い後押しの言葉もいただきました!

ビジネス・アートの両方の視点を持ちながら、その境界でアートに親しむ入口を作っていく2人の活動にこれからも注目ですね。

【吉見紫彩】
画家/企画家
1990年 大阪生まれ、アトリエe.f.t.卒業、神戸大学大学院人間発達環境学研究科修了。
感性科学研究の後、大手私鉄及び関連研究所でのまちづくりや起業家支援事業を経て独立。現在は画業とともに、まちづくり・アート企画、講師、執筆等で官民学と協働。 著作に『スポーツ共創ワークショップ』(スポーツ庁)、共著に『ゲーム学の新時代』(NTT出版)『スポーツ/アート』(森話社)等。愛犬家。
【牧野圭】
Business person
1989年 東京生まれ、慶應義塾大学法学部卒業。
2012年より三菱地所株式会社にて、都内のオフィス用地取得や東京駅前の大規模再開発を担当。2016年より大阪に転勤し、大阪駅前の大規模複合施設のアセットマネジメント・開発を担当している。