2025年7月8日のハイパー縁側@中津は谷口 千鶴さんをゲストにお迎えしました!
テーマは 「スナックレモネード “大人の学びから生まれるもの”」
「肩書をたくさん集めているところなんです」と、笑顔で話す谷口さん。現在、エフェクチュエーションを普及させる為の会社、スナックレモネードを経営しています。また、大学で講師をしたり、たこ焼き屋さんの広報を担当したり、上場企業のエフェクチュエーション推進顧問を担ったりと、すでに複数の肩書きがあります。しかし、まだまだ足りないそうで、10くらいは欲しいのだとか。「何をしている人なのか分からない人」を目指している、と笑います。
そんな数多くの肩書きをお持ちの谷口さんのもとには、東京をはじめ、あちこちから様々な肩書きの方が集ってこられました。その中には、高校3年生の娘さんの姿も。いつもに増して、和やかな雰囲気の会場。集まった皆さんと、キャッチボールを楽しみながらスタートします!
谷口さんは、福岡県の出身。医療系の経営コンサルタント会社に勤務している30才の時、ご結婚。旦那様の転勤ですぐに宮崎に引っ越す事になりましたが、会社からリモートワークを提案され、仕事を継続する事ができたそう。その後も、群馬・東京・兵庫・大阪など、転々とする日々を過ごします。昨今、コロナ禍を経てリモートワークが定着しましたが、谷口さんは、まさにその先駆け。「かれこれ、21年間リモートワークしています」と、胸を張ります。
子育てしながら仕事をこなし、様々な場所に移り住んでいた当時の谷口さん。今の谷口さんからは想像できないほど、「私なんて価値がないし…」と後ろ向きで、できない理由を探す人間だった、と言います。ところが、大学院に入学し、エフェクチュエーションに出会った事で「人生が180度変わった」と、自他共に認めています。
大学院に入るきっかけになったのは、娘さんでした。中学受験をすると決めたのに、勉強をしない娘さんに、谷口さんは「勉強しなさい」と言いたくありませんでした。そこで、背中で見せようと、「ママも、同じ学校の大学院に行くから、一緒に1年生になろうね」と、46才で大学院への入学を決意します。無事、娘さんと一緒に1年生になる事ができ、久方ぶりの学生生活が始まりました。
携わっている仕事の役に立てばと、医療系コースを選択していましたが、すでに谷口さんの習得済みの知識ばかりでした。マーケティングを研究している佐藤先生の授業を受けたのを機に、マーケティングコースへ転向。そこで、谷口さんはエフェクチュエーションと出会います。
エフェクチュエーションは、インド人経営学者、サラス・サラスバシー氏が提唱した、卓越した起業家に共通する、意思決定や思考方法を体系化した市場創造の実行理論。谷口さんは、「大成功するような人たちの考え方や思考様式をピックアップして、普通の人がマネできるようにした論理」、と説明します。
成功した人たちは、生まれたところも、ビジネスの種類も違うけれど、「考え方」と「行動パターン」だけは共通している事が発見されたそう。そして、練習さえすれば、誰でもうまくいくという事に「すごい!面白い!」と、強く感銘を受けた谷口さん。翌日から、すぐに勉強を始め、実践していきます。
“スナックレモネード”
そんなエフェクチュエーションの虜になった谷口さんは、とにかく「伝えたい・広めたい」気持ちが強かった、と言います。同じ講義を受けた「たこ八」の垣内さんが発起人となり、「スナックレモネード」という大人のエフェクチュエーション実践サロンを開設。先生を呼んで勉強会を開いたり、英語の論文を読んだり、仲間たちと学びを深めていきました。その様子をSNSで投稿しているうちに、会社や大学から声がかかり、谷口さんは各地に出向き、講演会をするように。
エフェクチュエーションを広めたい一心の谷口さんは、「交通費もいりません!」と、各地を飛び回っていました。1000人ほどに伝えた時、「あれ?私、エフェ貧乏になってる…」と気づいたそう。エフェクチュエーションは、優れた起業家の論理のはずなのに、自分が貧乏になっているのはおかしい、と自身を顧みます。
そんな谷口さんに対し、周りの仲間は「会社にした方がいい」とアドバイス。谷口さんは、会社を起こす事を決断し、株式会社スナックレモネードを設立します。
会社設立の際も、エフェクチュエーションの5つの原則を実践していきました。
まず1つ目、「手中の鳥の原則」は、自分のもっているもの、手元にあるものから、まずやってみるというもの。成功者は、必ずしも、計画を立てたり、リサーチしたり、目標を立てたわけではない、と言います。
2つ目の「許容可能な損失の原則」は、許容できる損失をあらかじめ決めておき、それを上回らないように行動する事。谷口さんは、50万円を資本金として、梅田に月々550円のバーチャルオフィスを借りて、会社を設立しました。
そして、3つ目「クレイジーキルトの原則」へ。「エフェクチュエーションを広める会社を作ったので、お仕事下さい」と、メッセージを送りまくったそう。出会う人たちをパートナーに引き込んできます。そうやって行動していると、失敗やラッキーや様々な事が起こります。それらをテコにして次の材料にしていくのが、4つ目の「レモネードの原則」です。
そして、5つ目「飛行機のパイロットの原則」を意識し、状況に応じて、臨機応変に対応していきます。志やミッションから少しでもぶれたら、軌道修正する。こうして、1つだけではなく、5つの原則を隈なく網羅し回していく事が大切だ、と谷口さんは力強く語ります。
「自分の人生を開いた方が、色々な人から巻き込まれるようになる」と、考える谷口さん。とにかく動いてみて、その結果、起きた事をレモネードにする。そうすれば、さらに次々と何かが起きていく。「動かないのは機会損失」、と言い切ります。講座生も、そのサイクルを肌で感じ、挑戦を広げてきました。中には、本を出版したり、商品開発した方々も大勢いるそう。
谷口さんは、エフェクチュエーションを小・中学生にも広めたいと考え、中学生向けの教材開発にも力を入れています。また、エフェクチュエーションをビジネスではなく、生活に当てはめる事で、毎日が楽しくなるような本も出したい、と語って下さいました!
娘さんがきっかけで、たまたま大学院に入り、たまたまエフェクチュエーションに出会い、谷口さんの人生が大きく動きました。エフェクチュエーションを学び、実践し、熱く語り、パワーアップしていく母の姿を見てきた娘さんは、「とても明るくなった」と、感じているそう。また「面白い事をしているので、1人で外国とか行くのはずるい」と、笑顔で話します。
ご家族や、周りの仲間たちに、自身の生き方を背中で見せ続ける谷口さん。「何か嫌な事があっても、レモネードにするからね」と、語る爽やかな表情がとても印象的でした!
株式会社スナックレモネード 代表取締役 / 経営学修士(専門職)MBA / 株式会社たこ八 広報 / 世界に0をonする株式会社 エフェクチュエーション推進顧問 / 株式会社ネットプロテクションズ エフェクチュエーション推進顧問 / やさしいビジネススクール 講師&MC
「今あるもので、できることからはじめよう」を合言葉に、経営学の思考法「エフェクチュエーション」を軸とした講座・講演・企業研修を展開。企業のコンサルティングから大学での教育、地域コミュニティの支援まで幅広く活動中。岡山理科大学、そして芸術文化観光専門職大学で非常勤講師を務め、「ビジネスを自分ごととして動かす思考法」を教えている。
株式会社スナックレモネード
芸術文化観光専門職大学
世界に0をonする株式会社
株式会社ネットプロテクションズ
やさしいビジネススクール
