2020年8月5日のハイパー縁側は、映像クリエイターの今福彩夏さんをゲストにお迎えしました。
テーマは「カンボジアの子供たちから学ぶ、お金では得られない“幸せ”とは?」

大学卒業後は大手企業に入社し安定した社会人生活を送っていた今福さんですが、「新しいものを探していたい。自分らしく生きたい」との思いから会社を辞め、幼い頃に憧れた「プロのカメラマン」の道へ。
そんな今福さんは、偶然のご縁が重なって〈カンボジア花火プロジェクト〉と出会います。
このプロジェクトの目的は〈火薬の平和利用=花火〉を通して、カンボジアの子どもたちが次の時代に進むお手伝いをすること。

わずか25年前に内紛が終了したカンボジアでは、火薬に対して悲しい記憶が鮮明に残っています。使う人の考え方によって、火薬は花火にもなれば武器にもなる。
「カメラマン」という表現者として、表現や価値観の幅を広げたいと、このプロジェクトのツアーに参加されました。

そのツアーの様子を今福さんが撮影した動画では、大人も子供も歓声を上げ、純粋なキラキラした目をして花火を見上げていました。
その様子は、火薬が「武器から花火へ」、カンボジアが「紛争から平和へ」変わった瞬間なのでしょう。

“感動の輪を広げる”

現地の子どもたちが純粋に喜んでくれる喜び、感動を共有できる幸せを実感し、『いつか自分も感動を与える主体になりたい、共有できる仲間を増やして感動の輪を広げたい』と思われたそうです。

動画からは、言葉では表現しきれない今福さんの愛と感謝が伝わってきて、会場全体が優しい雰囲気に包まれました。

特に印象的だったエピソードは、小学校高学年くらいの女の子が感謝の気持ちを伝えようと、今福さんに1,500リエル(約38円)分の紙幣2枚を握りしめて、手渡してくれた事。
その1,500リエルの価値は、全く38円などではなく、いくらお金を詰まれても譲れないほど唯一無二の宝物なのだそうです。

ご自身の行動力の秘訣は「やろうと思ったら口に出すこと」だそうです。
今回宣言された「やりたいこと」もきっと実現してくださるのでしょうね。

【今福彩夏】
ai move(アイムーブ) 代表
1993年生まれ。福岡県北九州市出身。
高専で化学を勉強したのち、大阪のガス会社に入社。働き方に違和感を感じ、2年目で退職を決意、退職希望日から1ヶ月を切ったタイミングで上司に「辞めます」宣言。
準備&知識ゼロ、知り合いも居ない関西の地で、幼い頃に夢見た「プロのカメラマン」として生きていくことに挑戦することに。
退職金で購入した機材と共に少しずつ道を開き、現在では、国内だけでなく世界も旅しながら、「映像」を通して多くの人の「伝えたい想い」を届けるために日々活動中。
チャレンジを通じて自分らしく生きる人を増やすべく、自ら様々な挑戦を続けている。
http://aimove-movie.com/

●カンボジア花火プロジェクト 概要
カンボジアでは、つい3-40年前まで争いが続き、若い世代の心にも悲しみの記憶として残る「火薬」。そのイメージを「花火」という感動の記憶にすべく、立ち上がったプロジェクト。NPO法人HEROと葛城煙火株式会社が協力して、カンボジアの子どもたちに花火を届ける活動。
https://npohero.wixsite.com/cambodiahanabi2018