10月2日のハイパー縁側は、庭師の織田純平さんをゲストにお迎えしました。
テーマは「草臥苑(くさぶしえん)みちすから」。

日本庭園には正確な設計図はありません。
石の素材感、樹木の形、枝の形状を現場で見て、空間全体のバランスをとりながら庭を作っていきます。

そんな曖昧な作り方をするにも関わらず、現場では初めて会った庭師の方とでも「そうそう、そこはそうだよね」とお互いの空間の感覚が不思議と合うのだそうです。
織田さんは、この独特な空間のバランス感覚に「日本の美的感覚」を感じるそうです。

美しいものや五感で楽しむことが好き、と語る織田さん。
ファッションや料理、華道に書道など多様な趣味や経歴をお持ちですが、これらに共通していることは、〈組み合わせによって自分を表現できること〉。
そして、その究極が庭づくりだと話されます。

“草臥苑みちすから”

「草臥苑みちすから」とは、庭師としての織田さんの屋号。
「草臥す(くさぶす)」とは「くたびれる」という意味で、「みちすから」は「道すがら」と読むそうです。
「庭づくり」というゴールのない事を目指しながら、疲れたらその道の途中で休み、そこにあるたわいない一瞬の風景を大事にしたい、という織田さんの思いが込められています。

せわしない日々の中でもふと立ち止まり、近くにある美しいものに目を向けること。
きっとそれだけで豊かな生活になるのだと気づかされた会になりました。

【織田純平】
庭師 草臥苑みちすから/華道 桑原専慶流師範
大学時代、レコードと観葉植物に囲まれ建築を学ぶも手仕事による物づくり、日本の伝統技術、人の集まる空間づくり、そこに植物好きが重なり京都での庭師修行へ。
18年の修行を経て2020年独立。
ひとつの正解というモノが無い庭という世界。
草臥れながらもいつか辿り着きたい自身の美意識。
そこまでの道のりの途中での出会い、出来事など今そこに有る状況もひとつひとつ楽しみ、大切に歩んで行きたい。という気持ちを屋号に、『 草臥苑みちすから 』を立ち上げる。
和や洋に捉われず大自然の景色を切り取ってきたかの様な風景に、日本庭園や華道で学んだ空間構成や季節感覚、素敵なモノや好きな事を組み合わせた設えを目指す。
趣味は五感を楽しむ事。
https://www.instagram.com/junpei_o/