8月24日のハイパー縁側は、島村瑞穂さんをゲストにお迎えしました!
テーマは「舞台もビールも生!だけど…今、楽しめるお能のはなし」

島村さんは普段は株式会社まなれぼでコワーキングスペースの運営のお仕事をしながら、趣味で能楽に関わっていらっしゃいます。

能楽を始めたきっかけは大学のサークルでした。元々能は全く見たこともなかったそうですが、たまたま開けた部室が能楽部で、いつのまにかご自身も舞っていたそう。

島村さんからしても、能は現代の感覚の真逆をいくもので難しいそうです。例えば言葉は中世のものなので分かりにくく、リズムもゆったり、セットもなく背景はいつも松で、情景を言葉や歌で説明していることなど。

“空気を共有する”

つまり極限までそぎ落としたものといえますが、それは日本人がもつ「引き算の美学」に基づくものだそうです。観客は想像を働かせて、観客と演者で一緒に舞台を作り上げるという、私たちが参加する余地があるのが能の魅力。だからこそ空気を共有できる生がいい、と話します。

楽しみ方も人それぞれ。言葉、衣装などの視覚、音の表現のどれを楽しんでもいいし、寝てもいいそう。うまい能ほど、倍音が気持ちよくて眠くなれるそうです。

能をやろうと思えば、能楽師に入門したりイベントで学んだりなど私たちも気軽にでき、お稽古場は利害関係もなくフラットで、大人になってからも友達をつくれる場だそう。失敗も全然許される環境で、大人にも向いた面白い学びの場だなという印象を受けました。ハイパー縁側でも、島村さんのレクチャーを受けながら実際に「猩々」を謡ってみました。

能はあくまでも趣味で、好きなことを敢えて仕事にしない選択もあると話す島村さん。好きなことを仕事にすることでつらい部分を見たり、責任が出てしまう面もあります。趣味であることで能楽界を背負わず気楽にでき、フラットに楽しんでいるそうです!

能楽の内と外、両方の視点をもっているからこそ、能の魅力がありありと感じられるお話でした。終わった後には能をとても見に行きたくなりました!

【島村瑞穂】
株式会社まなれぼ コワーキング事業部 統括マネージャー
教育業界で営業職を経験後、人生の夏休みなどを経て、元上司の立ち上げたベンチャー企業へ押しかけ就職。京橋・OBPのコワーキングスペース「OBPアカデミア」のオープニングスタッフとなる。
現在は梅田のコワーキングスペース「ONthe UMEDA」のマネジメントを主な業務としながら、コワーキングスペースの可能性を模索中。
また、趣味が高じて「春画」「能狂言」など、ややマニアックな文化系イベントを企画することも。
行動原則は「面白いかどうか」。