2025年3月25日のハイパー縁側@中津は井口香織さんをゲストにお迎えしました!
テーマは 「おにぎりと味噌汁 時々…〜47都道府県お米と味噌の旅〜」
ハイパー縁側の会場から走って1分、「UPCYCLE中津荘」の関係案内所「なかつもり」で毎週土曜日、おにぎり屋「おにぎりと味噌と時々…」を営んでいる井口さん。4月から開催される大阪関西万博に向け、47都道府県の米と味噌を食べ尽くそうというイベントに取り組んでいる真っ最中です。
「47都道府県、お米と味噌の旅」は、万博の共創チャレンジにも登録されていて、今日までに大阪を除く、46都道府県を制覇してきました。そして本日、ハイパー縁側に会場を移し、大阪の米と味噌をみんなで味わい、ついにフィナーレを迎えます!大々的に始めようと思いきや、振る舞いおにぎり・味噌汁に夢中の会場の皆さん。一向に始められず、「ラジオ的に始めましょうか」と、ゆるくスタートします。
井口さんは、大阪府大東市のご出身。2022年から平日は会社員をしながら、週末におにぎり屋を営む生活を送っています。「あきたこまち」や「コシヒカリ」など、1,200銘柄ある米の種類。それぞれに開発ストーリーがあり、想いを込めたネーミングがあると言います。
そんな米の魅力の虜になった井口さんは、翌年2023年、おにぎり屋と同時に「日々是米日(にちにちこれこめじつ)」という米屋も始めます。また、農林水産省の和食文化継承リーダーとして、日本の食文化を未来に引き継ぐ活動をしたり、食育防災アドバイザーの資格を取得し、啓発活動したりと幅広く活躍しています。
井口さんが食文化に関心を寄せるきっかけになったのが、2021年のコロナ禍でした。実を言うと、自炊をするタイプではなかったという井口さん。ことごとく飲食店が閉まっている状況に、困り果てていたそう。
そこで、「食の学び」を深める活動を開始する事を決意します。もともと、伝統工芸などの日本文化に興味があった井口さんは、食について学んでいるうちに「食も文化だ」と、気づきます。そして、「家族や身近な人を、日本の食の力で幸せにしたい」という想いを抱くようになった、と語ります。
2022年、日本のソウルフードと言えば「おにぎり」だ、と突如おにぎり屋をオープンし、「おにぎりと味噌汁はセット」だ、と1ヶ月後には「47都道府県、お米と味噌の旅」をスタート。井口さんは、「思いついたら、ささっとやっちゃう性分で」と、笑います。
井口さんの「お米と味噌の旅」は、大阪関西万博「いのち輝きプロジェクト」の小山薫堂さんプロデュース『EARTH MART』に影響を受けたそう。『EARTH MART』は、「食を通じて、いのちを考える」がテーマ。井口さんは、「いただきますという日本語と、食に向き合う心構えを持ち帰ってほしい」という考えに共感したと言います。
“食文化の継承”
そして、自身も「未来に何を残していきたいのか」と考えた時に、「日本の食文化を伝えたい」と感じました。そこで、万博開催までに47都道府県の全ての米と味噌を紹介するという目標を立て、「47都道府県、お米と味噌の旅」を始める事にした、と語ります。
この旅は、前回の万博開催地・愛知県から開始し、今回の開催地・大阪府へと繋いできました。井口さんはスライドを使いながら、大阪府の基本情報や特産物、歴史などを紹介した後、お米について詳しく語ります。
大阪で多く栽培されているのは、「ひのひかり」。暑さに強い品種で、粘り気が控えめで、さっぱりしているのが特徴だそう。味噌汁は、枚方市の「北村みそ本家」の味噌を使用。その年によって、美味しい素材も気候も違う。だから、毎年同じ味である必要はない。「毎年、美味しい味噌を作る」という考えで味噌作りをしているのだとか。
このように、井口さんがチョイスした47都道府県のお米と味噌を使用したおにぎりと味噌汁を食し、お米や味噌の物語を楽しく語り合ってきました。「普段は、お米と味噌に関係ない事も、永遠に喋りまくってしまう」という井口さん。「今日は、余談は控えめにしました」と、笑います。
「UPCYCLE中津荘」で、本の部屋「Ton ton」を営む松尾さんは、全47回のイベント中、なんと46回参加。1回は、日程の勘違いで不参加になってしまったものの、「本当に楽しく、充実していました」と、感想を述べ、大きな拍手と共に、花束を贈呈。「次は、何を始めてくれるのか楽しみです!」という声が、次々と飛び交います。突然の祝福に、井口さんは「やめてぇー」と言いながら、とびっきりの笑顔で応えていました。
大きなチャレンジを終え、今後はおにぎり屋「おにぎりと味噌と時々…」の名前を、米屋「日々是米日」に統一する事を決めています。「お米と味噌の旅」を通じて、農家の方の想いや作物について、「もっともっと話をききたい」「自分の目で確かめたい」と、強く感じた井口さん。今度は、期限を決めず農家の方を巡る旅をしようと思案中。
気長に様々な所を訪れ、見た事・聞いた事を誰かに伝える。その誰かが、その事について興味を持ってくれたら。そうしていく事が1番、未来に何かを残すという事に近いのではないか、と考えています。「自分が楽しい事は、みんなも楽しいのちゃうかな」と、笑顔で語ります。
「47都道府県、お米と味噌の旅」は、万博開幕までに制覇すると決め、見事に実現。4月からの万博期間中は、「いのち輝く未来社会のデザイン」をテーマに、月替わりおにぎりを販売する予定です。
また、「お米と味噌の旅」では、おにぎり・味噌汁と一緒にその都道府県の郷土料理を作り、提供していました。好評だった郷土料理をみんなで作って楽しむようなイベントをしたい、と考えています。
さらに、「日々是米日」では、お米への興味を高めて欲しいと、全国のオリジナル米を紹介し、販売していくそう。お米には、7人の神様が宿っていて、日本の食文化を繋ぎいでいきたいという想いを形にした、おまもりのようなデザインが目を引きます。シールを剥がして集められるという工夫も。
井口さんは、「恋の予感」や「サキホコレ」のように、素敵なネーミングのお米がたくさんあるので、メッセージを伝えるようにお米を送ってはどうか、と提案します。
チャレンジを終えてすぐ、すでに次の構想を着々と膨らませ、実行していく井口さん。コロナ禍や万博をきっかけに始めた、日本の食文化の継承や発展に向け、井口さんの全力疾走は続いていきます。様々な角度から切り込むユニークさや行動力に魅了され、井口さんと共に楽しむ人は、ますます増えていきそうですね。
最後には、クラッカーが鳴り、手作りのゴールテープが登場!ゴールテープ切ると「完走おめでとう!」と大きな拍手に包まれました。そして、『栄光の架け橋』をみんなで大合唱し、盛大なフィナーレを迎えました。これからも、底抜けに明るい井口さんの周りには、全力で人生を楽しむ仲間の輪が広がっていきます!
米穀販売「日々是米日」代表 / おにぎり屋「おにぎりと味噌と時々…」店主
大阪府大東市出身。
平日、月~金は会社員、土曜日はおにぎり屋を実施。
現在、新規事業として米穀販売「日々是米日」も開始し、パラレルワーカーとして活動中。
きっかけは、2021年。「家族をはじめ、身近な人を日本の食で幸せにしたい」と考え、食文化と各地にある暮らしについて学びを深める活動を開始。
2022年には、中津にある関係案内所で、おにぎり屋をオープン。同時に、47都道府県勝手に応援企画、全国のお米と味噌、郷土料理など各地の文化を紹介するイベント「47都道府県のお米と味噌の旅」をスタート(大阪関西万博の共創チャレンジに登録)
2023年、日本の食文化である「和食」のさらなる発展の一助を担いたいと考え、農林水産省 和食文化継承リーダー取得。
2024年は、昨年取得した防災士に加え、食育防災アドバイザーを取得。食からはじめる防災活動で、日常に馴染む防災食や備蓄食の提案を開始。
2025年3月、「47都道府県のお米と味噌の旅」全国制覇を迎える。
日々是米日
