2020年11月20日のハイパー縁側は、大淀地域包括支援センターの池成雄太さん、園部雄一さんをゲストにお迎えしました。
テーマは「人生100年時代を生きる!!~つながることの大切さ~」

池成さんは大学卒業後、4年間障害者福祉のお仕事をしていました。その後イタリアンレストランでの経営・コックの仕事を経て、社会福祉士の資格をやはり活かしたいと30歳で福祉の世界に戻り、地域包括支援センターで7年目を迎えます。

園部さんは20年以上ずっと施設や在宅での高齢者福祉に携わってきました。センターではここ中津地域の担当をしています。

地域包括支援センターは、高齢者の方のための相談窓口です。高齢者人口1万人につき1ヶ所設置され、大阪市内では66ヶ所あります。

現在日本では4人に1人以上が65歳以上の高齢者。認知症の方も増えています。特に中津では、平成28年の統計で高齢者の一人暮らしの割合が42.5%と非常に高く、センターへの相談件数も右肩上がりで増えています。年間約800件もの新規相談があるそう。

昔は地域のつながりがあり、隣人と顔の見える関係がありましたが、最近では関係が希薄になってきていると園部さんは感じています。訪問して断られることもあるそうですが、緊急の支援は命を救えるかに関わること。嫌われてものぞかないといけない部分はあると話します。

地域包括支援センターの仕事は、介護・医療・福祉の3つが揃わないとできないと話します。3つの専門職の方がチームとなって、高齢者をどう支援したらいいのか、日々話し・考えながら活動を進めています。

センターの中津での活動としては、福祉会館で健康、医療に関する啓発活動や講演会をしたり、園部さんがカフェ・コンパーレに参加して、相談しやすいよう顔を覚えてもらうなどネットワークづくりもしています。

“困っている方をつなげていく”

地域包括支援センターができること。それは困っている方をつなげていくことだとお2人は考えています。住み慣れたまちで自分らしい暮らしが続くように、医療、介護、福祉、地域につなげることが自分たちのできることだと話します。

物忘れなどちょっとしたことでも、予防のため地域の活動とつなげるなど関わりの取っ掛かりをつくれるので、相談は早ければ早いほどいいそうです!

日々地域を走り回り、支援のため奮闘されているお2人に本当に感謝したいなと思いました。中津の方は、お困りの際は園部さんにご相談を!

【池成 雄太】
北区大淀地域包括支援センター センター長・管理者/社会福祉士
1982年生まれ。兵庫県神戸市出身。
大阪人間科学大学 人間科学部 社会福祉学科卒業。第1期生。
卒業後は障がい者福祉の現場で4年。その後、福祉業界を離れ、飲食業界に身を置き、梅田のイタリアンレストランで、経営、接客、調理を学ぶ。そこで培った人脈、経験は、今も大切な礎になっている。
30歳になる前に再度、福祉業界に戻り、地域包括支援センターでの勤務は9年目、管理者としては、4年目を向かえる。
福祉業界・飲食業界を経験して、「人とのつながり」が大事であること、それには、すべては「縁」があってのものと感じる。
そういった「縁」を大切に、どうしても立ちいかなくなった時、ちょっとしんどい時に、気軽に相談できる窓口でありたいと思い、活動を展開している。
【園部 雄一】
北区大淀地域包括支援センター 主任介護支援専門員
1973年生まれ。大阪府枚方市出身。
祖母が認知症であった事から、高齢者福祉に興味を持ち22才で高齢者支援の仕事に携わり、今年で25年目になる。
高齢者福祉施設で介護職として9年、在宅のケアマネジャーとして5年、地域包括支援センターでは11年目。
日々、地域の色々な方々との交流を通じて、多くの笑いや感動を貰いながら頑張っている。
高齢者支援を通じて誰もが、安心して生活できる地域づくりの一旦を担っていきたい。